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平均寿命のびるが生活の質は向上せず:統計庁

平均寿命のびるが生活の質は向上せず:統計庁

Posted December. 27, 2000 09:39,   

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統計庁が27日(水曜日)に発表した2000年韓国の社会指標は、21世紀を生きる韓国人の生活像がよく表れている。

平均寿命は高くなったものの、生活の質は向上していない。犯罪発生件数は減ったものの、殺人事件や強盗などの凶悪犯は増えた。20代の未婚女性は結婚に拘らなくなった。女性が男性よりも離婚を考える率が高く、家族関係も大きく変化している。不況を克服するために所得は増えたものの、財布の紐は頑固として結ばれたままだ。パソコン通信や携帯電話は生活必需品となり、選挙にはほとんど無関心な状態だ。

国の経済規模を表す国内総生産(GDP)は、99年483兆8,000億ウォンと、98年より8.9%増加した。しかし消費支出や民間低貯蓄率はどちらとも低下している。1人当たりの国民総所得は1,021万ウォンと昨年より8.3%増加したが、民間最終消費支出と民間低所得率はそれぞれ7.7%と0.2%ポイント減少した。都市勤労者の1ヶ月の平均所得は222万ウォンと、90年よりも2.4倍増加した。15歳以上の人口のうち、所得を有している人は、所得と消費生活に対し、それぞれ48%と41.6%が「不満足」だと答えている。

初婚の年齢は継続して高くなっている。99年は、男性は平均29.1歳に、女性は平均26.3歳に結婚するとの結果が出た。離婚と再婚の年齢も高くなっている。長い間結婚生活を続けた夫婦の離婚の増加が反映されたためによるもの。離婚を悪事だと考えないのは男性(34%)より女性(41.1%)が多かった。共稼ぎ世帯は約半分の50.2%が家事を分担しており、37.8%が全般的な家事を妻一人で受け持っている。

個人用コンピューター(PC)は99年の1年間で288万1,000台が補給された。99年末までにパソコン通信(ブラウザ)に加入した人の数は1,015万5,000人で、98年よりも58%増加した。情報通信が急激に拡散した事によって、コンピューターは生活に欠かせないものとなった。

昨年の犯罪件数は全173万3,000件。98年よりも1.9%減ったが、殺人・強盗などの凶悪犯は増加した。暴行・殺人、強姦は昨年より27.2%、6.5%それぞれ増加した。少年犯罪者数も68万5,993人と、毎年増え続けている。

選挙時の投票率は毎年低くなっている。97年に実施した大統領選挙の投票は80.7%と92年よりも1.2%ポイント低くなり、2000年国会議員選挙の時は96年よりも6.7%ポイント低くなった57.2%だった。これは歴代の国会議員選挙の中で最も低い投票率である。