◇総選挙連帯「今度こそ替えよう」
4月13日に行われた総選挙では、市民連帯が「替えよう」フィーバーを起こした。落選キャンペーンの対象となった86人のうち、59人(68.6%)が実際落選し、有権者の「力」を見せたが、否定的なキャンペーンにより政治に対する不信感を一層深めたと言う批判もあった。
◇南北首脳会談
キム・デジュン(金大中)—キム・ジョンイル(金正日)の南北首脳会談が、朝鮮半島の分断50年ぶりにピョンヤン(平壌)で開かれ、朝鮮半島の和平と協力、統一を目指す共同宣言が発表された。離散家族の対面や閣僚級の会談、キョンイ(京義)線(ソウル-シンイジュ間)の復旧工事などへと和解のムードが続いた。
◇医療界のストライキ
医療界が政府の医薬分業案に反対し、ヨイド(汝矣島)で集会を開き(2月)、町開業医院の休診(4月)に続き、6月から11月まで総ストライキを繰り返した。その過程で、尊い命が亡くなる例もあった。医療環境の改善につながるかどうかはまだわからない。
◇反米感情高まる
ノグンリ(老斤里)の民間人射殺事件、メヒャンリ(梅香里)射撃場の移転、韓国駐留米軍の毒物ハンガン(漢江)放流事件などの悪材が続き、反米感情が高まった。反米感情の一要因である韓米駐屯軍地位協定(SOFA)の改定交渉も妥結に至らなかった。
◇ヒュンダイ「王子の役」
「王子の役」といわれたヒュンダイのチョン・モング(鄭夢九)、モンホン(夢憲)間の兄弟の確執が株式市場と大手企業への信頼度に悪影響を及ぼした。ヒュンダイは、9月ヒュンダイ-キア(起亜)自動車グループとヒュンダイグループに分けられ、経済危機を高める役割を担う。
◇検察総長弾劾波紋
選挙事犯に対する捜査をめぐって与野党間に是非があったが、これは結局11月、パック・スンヨン(朴舜用)検察総長と次期総長候補であるシン・スンナム(慎承男)最高検察次長に対する弾劾に発展した。野党の弾劾案は、与党議員の投票拒否で廃棄されたが、検察は癒せない傷を負ってしまった。
◇「鄭-陳ゲート」
10〜12月、チョン・ヒョンジュン(鄭鍱逷・左)、チン・スンヒョン(陳承鉉)など若手ベンチャー企業家の相次いだ金融事故がベンチャー業界と金融市場を揺るがした。広範囲にかけての政官界に対するロビー疑惑があったが、検察はこれといった疑いを確かめる事ができず、捜査を締め切り、後味の悪い事件となった。
◇大統領ノーベル平和賞受賞
キム・デジュン大統領が民主化と人権改善に寄与し、南北和解と協力のきっかけを作り出した事で、12月10日ノーベル平和賞を授賞した。韓国人としては、初めてのノーベル賞受賞であり、平和賞部門では世界で81番目だった。
◇間違った性文化が蔓延る
昨年の「O嬢ビデオ」(タレントOさんの性行為を撮ったビデオがインターネットに流れ、大きな波紋を引き起こした)に続き、今年の11月には「B嬢ビデオ」がインターネットに流れ、覗き趣味社会の醜い断面を露にした。性の紊乱(びんらん)は指導層と主婦の援助交際からも明らかになった。ますます増えつつあるラブホテルに、新都市の住民が立ち上がった。
◇修学能力試験満点事態
修学能力試験(日本のセンター試験)の平均点数が昨年より27.6点も上がり、「高得点インフレ」現象が現れ、弁別力に対する是非があった。満点者や390点以上の高い点数を取っても、特別募集で落ちるほど、大学入試において大きな混線を招いた。