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[社説] 姜昌熙議員の正道

Posted January. 04, 2001 18:57,   

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民主党議員3人を移籍させて自民聯(自由民主連合)を交渉団体にしようとしていた民主党の計画は、自民聯副総裁の姜昌煕(カン・チャンヒ)議員の反対で事実上霧散した。与党のこの失敗は、政党政治の原則と正道を無視したことに対する当然の結果である。

与党は当初「民主党議員3名を借りて自民聯を交渉団体に仕立て上げることが、政局安定のための苦肉の策だ」と主張していた。しかし本紙は、それが欺瞞劇に過ぎない点を指摘し、与党に対して「正道を歩んでほしい」と主張してきた。姜議員も昨日、「正道を外れた交渉団体の構成には賛成しかねる」とし、「民主党と自民連指導部は入党議員を元通りにすべきだ」と主張した。

しかし金大中(キム・デジュン)大統領は「議員貸し出しは避けられない」との説明であるし、金重権(キム・ジュングォン)民主党代表は「議員移籍は政局安定の礎だ」と話している。世論に対して無知もはなはだしい話である。与党は「DJP(デジュン・ジョンピル)協力体制」と自民聯の交渉団体化に対する世論をまともに把握しているのだろうか。掘り下げてみれば、今日の難局を招いたのも政界が世論の反対に無関心で、ひたすら党派的利害にのみ執着してきたためである。原則と正道を無視してきたために、国政は手の付けようもないほど混乱し、経済は窮地に陥ったのである。

しかも自民聯は昨日、臨時党務会議を開いて姜議員の除名を決議した。これで自民聯が交渉団体議席20席を満たすためには3名の貸し出し議員の他に1人の入党が必要になった。果たしてこのまま無理を通していくのだろうか。さっそく党内からも姜議員の除名に対する反対の声が上がっている様子だ。

現時点において何よりも重要なことは、原則と順理に従うことだ。そうすることが世論を振り向かせることができる。まず貸し出し議員3名は原隊に復帰すべきだ。その次に与野党が国会法改正に対する合意を引き出し、国会法が改正された上で自民聯が交渉団体の資格を得ることになれば、それで済むのである。あるいはその資格が得られなかったとしても、それは仕方のないことだ。自民聯が交渉団体になれば「DJP協力体制」がうまくいって政局も安定する、などという保障はない。さらに総選民意に頼ってまで自民聯が必ず交渉団体にならなければならないという党威論は正しくない。

順理はどうであれ、昨日青瓦台(大統領府)で李会昌(イ・フェチャン)ハンナラ党総裁との7度目の党首会談を行った金大統領は、「明日にでも(与野が)国会法を票決によって通過させれば、(議員3名を)取り戻すこともできる」とし、「国会法処理を妨げたハンナラ党に責任がある」と話したという。これは「世論に関わりなく、何が何でも自民聯を交渉団体にする」というのと変わりはない。これでは政局がさらにこんがらがるばかりである。