大雪警報が出されたソウルをはじめとする中部・忠清(チュンチョン)・京畿(キョンギ)北部地方に、7日(日曜日)の早朝からこの冬一番の大雪が降り、都心の主要道路や全国の高速道路などが深刻な交通渋滞に見まわれた。
除雪作業が行われない状態で夜半に気温が零下まで下がり、道路のいたるところがアイスバーン状態になったため、ソウルなどの暴雪地域では8日(月曜日)午前の出勤時には深刻な混乱が起きると予想される。
この暴雪でソウルなどの暴雪地域の一部区間や江原(ガンウォン)道のミシリョン(彌矢嶺)、慶尚(キョンサン)北道の秋風(チュプン)嶺などで通行が全面禁止された。京府・中部・嶺東(ヨンドン)高速道路もアイスバーン状態となり、車輛の遅滞や徐行が慢性化し、衝突や追突事故が相次いだ。
気象庁の発表では7日午後4時現在、ソウルには14.4㎝の雪が降った。これは積雪量18.3cmを記録した81年12月19日以来最大。また大関嶺34.5㎝、秋風嶺33.0㎝、太白(テべク)31.0㎝、聞慶(ムンキョン)22.3㎝、亀尾(クミ)18.9㎝、堤川(ジェチョン)15.0㎝など、各地が大雪に見まわれた。
ソウル・京畿道と江原道の山間部には大雪警報が出され、忠清地方と山間部を除く江原道には大雪注意報が発令されてた。
暴雪と南部地方の強風により、釜山(プサン)、済州、江陵(カンルン)などの地方空港で大部分の航空便が欠航となり、乗客が不便を強いられた。沿岸の旅客船運航も中断されて観光客が足止めされ、各地の漁港では漁船の操業を断念して待避する姿が見られた。
この暴雪でビニールハウスが崩壊するなど、農家への被害も続出している。