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[社説] 将軍までセクハラを…

Posted January. 09, 2001 17:51,   

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一般の職場でセクハラが増えて深刻な社会問題となっているご時世だが、軍でも現役師団長が部下の女性将校にセクハラ行為を行ったとの事実は衝撃的だ。誰よりも軍の規律を厳正に教育し、監督するべき高位指揮官がそんな行動をして懲戒委員会にかけられるほどとは、軍の紀綱の緩みが深刻なのではないかと心配になる。

問題の師団長は部下である女性将校を地域有志との晩餐席上に同行させ、酒を注がせたり身体に不適切に触れたという。これは男女問題を別にしても、国軍将校の尊厳を地に落とす行為であるという他ない。

軍隊は上下階級の秩序がその根幹であり、命令と服従によって形成される組織だが、その秩序が男女関係にまで及ぶと錯覚した指揮官がいたために、セクハラ事件が頻発するのではないだろうか。昨年6月にもある師団長が、部隊の会食の場で部下の夫人とダンスをしながらセクハラ行為をしたという事件が発覚し、軍内外で物議をかもした。

また昨年の末には、ある衣類業者の幹部らが自社の女性社員たちを兵営に連れて行き、食事時間に軍人たちと一緒に食事をさせたり、ペアを組んで散策させるなどのサービスをするように強要したという。民間企業のゆがんだ販促行事だった模様だが、それをただ傍観していた部隊指揮官達の責任も大きい。事件後、陸軍は「性的軍気びん乱事故防止方針」を所属部隊に通達したそうだ。しかしこの師団長の例のように、高位指揮官の逸脱行為はその方針だけでは防止できない。

軍内のセクハラ事件は、知られているよりも状況が深刻なのにも関わらず、一般社会とは異なる閉鎖性のために隠されている部分が大きいという話をよく聞く。漏れ伝わるだけでも類似の事件が繰り返されていることを見ると、軍首脳部の予防対策と監督がおろそかになっているためだと指摘せざるを得ない。

今後の女性軍人の役割は、コンピューター専門職や行政職に限らず、戦闘兵科に至るまでさらに重要になり、その数も増える見込みだ。国軍の戦力を強化するためにも女性部隊の特性と長所を活かして行かなければならないのに、つまらないセクハラ事件によって士気が下がり、服務意欲を失わせてはならない。

また、上官が部下にセクハラ行為をする軍隊が、どうすれば国民の信頼を得られるかを深刻に考える必要がある。軍首脳部はセクハラ事件が再発しないように特別な対策を立てなければならないだろう。