金大中(キム・デジュン)大統領は11日(木)、「金鍾泌(キン・ジョンピル)自民連名誉総裁と次期大統領選挙については協議しなかった」と述べ、「今は総力を挙げて経済回復に力を注がなければならず、政治と社会を安定させなければならない」と語った。
金大統領はこの日午前、青瓦台(大統領官邸)で内外信記者を招待して年頭記者会見を開き、「共産主義者を捕らえる安企部の予算を盗用したのは犯罪行為だ」と指摘、「そういう理由から捜査するのであって、政治資金を調査するものではない」と語った。金大統領は民主党議員の自民連移籍について「過去には前例がないことで、国民の批判を謙虚に受け止める」と述べながらも、「しかし、野党の批判は不穏当だ」と語った。
金大統領は、ハンナラ党の「DJ政治秘密資金」の調査要求と関連し、「過去の政権は5年間、(私に対する)不正資金の有無を調査し、特に大統領選挙期間中にも調査したが、明らかになったものは何もなかった」と説明し、「それにもかかわらず今また、政治秘密資金問題を持ち出したのは、何もない古びた過去の話をすることだ」と一蹴した。金大統領は、強硬な政策を展開することが予想されるブッシュ次期政権との意見調律について、「米国と充分に協議し、共同で対応する予定であり、韓・米・日3国の共助も続ける」と述べ、「近い将来ブッシュ次期大統領と会えることを期待している」と語った。
金大統領は対野党との関係について、「野党との関係回復を望んでいるし、良い関係で付き合いたいが、それには相手の立場を尊重する共生の原則がなければならない」とし、「今後、野党との関係では汎国家的次元で協力して、政策は競い合い、大統領が公正な選挙管理をする状況が実現されることを望んでいる」との期待を明らかにした。金大統領はまた、旧与党に対する安企部予算の選挙資金流用捜査がハンナラ党の李會昌(イ・フェチャン)総裁と金泳三(キム・ヨンサム)前大統領にまで及ぶ可能性については、「その問題は、検察が捜査している状況であるだけに、大統領であってもこのことについて話すのは適当ではない」と語った。