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クリントン米大統領、老斤里事件に深い遺憾の意表明

クリントン米大統領、老斤里事件に深い遺憾の意表明

Posted January. 12, 2001 17:56,   

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クリントン米大統領は11日、朝鮮戦争中に米軍が犯した老斤里(ノグンリ)虐殺事件に対し、遺憾の意を表明し、犠牲者の遺族らに慰労の意を伝えた。

クリントン大統領はこの日声明を発表し、「1950年7月末、老斤里で韓国の民間人らが命を落としたことに対し、米国を代表して深い遺憾の意を表明する」と述べた。

クリントン大統領はまた、「老斤里で愛する人を失った韓国人に慰労の意を表する」とし、「我々は半世紀が過ぎても、未だ残っている喪失感と悲しみを理解し、同情を禁じ得ない」と明らかにした。

コーエン米国防長官は別の声明を通じて、「このような事件を思い出すことは苦しいことであるが、アメリカ人と韓国人両国の歴史を葬ってはならない」と述べ、「戦争の結果として、罪の無い韓国民間人らが亡くなったことを我々は決して忘れてはならない」と強調した。

クレギン国防省首席副次官補はこの日、老斤里事件に対する15ヶ月間の真相調査結果を発表し、「正確な数字は分からないが、老斤里で韓国人が米軍の射撃・爆撃によって亡くなったり、負傷したりしたのは明らかである。しかし、米軍が民間避難民を射殺するよう命令を受けたという証拠はない」と語った。

彼はまた、「アメリカは、老斤里事件の犠牲者らに賠償したり、この事件に関連した戦域米軍を起訴したりすることはないだろう」と明らかにした。

米国側はしかし、「老斤里事件犠牲者らを追慕するため、老斤里付近に追悼碑を建て、韓米奨学基金を設立、韓国の若者が韓米両国の関係を強化するために学ぶ機会を与える」と明らかにした。

クリントン大統領は、「アメリカが、老斤里と戦争中に亡くなったすべての罪の無い韓国人らのために建てる追墓碑が、ある程度の慰安と事件の終息をもたらすこをと心から望む」とし、「我々が発足させる奨学基金は、彼らを称える生きた追慕となるだろう」と語った。

一方マイケル・チェ弁護士ら,老斤里事件被害者側米国弁護団は、「米陸軍の報告書は、被害者が50年間主張してきた事実を今になって認めながらも、責任を兵士と下級将校に転嫁している」と非難した。

弁護士団は「いろいろな状況証拠と証言により事件は明るみに出たが、上部の発砲命令を否認し、賠償を拒否したのは言語道断である」とし、「死亡者1人当たり50万ドルの賠償金などを要求する訴訟を米連邦裁判所に提出する」と明らかにした。