大韓赤十字社が11日、朝鮮戦争の際に生き別れになった南北離散家族相互訪問の対象者を選定するための人選委員会で‘以北道民会の中央協議会’の推薦人事を‘政策的な配慮’という名目で、200名の全体候補者のうち、6%(12名)の範囲内で、中央協議会が推薦した人を割当てるとしたことから、候補者選定の衡平性に問題があるとの指摘が出ている。
人選委員会はこの日の午前、大韓赤十字社の本社で会議を開き、「候補者200名を選定する際、地域的な衡平性などを考慮したうえで、推薦候補を10%範囲で割当てる」と述べ、こうした事実を明らかにした。第3次離散家族相互訪問には朝鮮戦争当時、行方不明になった捕虜や北朝鮮に拉致(らち)された人らの家族もそれぞれ2%ずつ(総4名)含まれる。
李炳雄(イ・ビョンウン、大韓赤十字社総裁の特別輔佐官)人選委員長は「離散家族の関連団体という点を考慮して、一定比率で参加させる方針を考えている」とし、「該当団体から政策的な配慮を求める要請があった」と述べた。しかし大韓赤十字社はこれまでに、離散家族相互訪問の対象者を選定する際、申請者10万3000名を対象に、コンピューター公開推薦を通じて選んできただけに、以北道民会に対する配慮は衡平性に欠けた措置だとの指摘が出ている。