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安企部捜査から一歩譲った検察

Posted January. 17, 2001 13:03,   

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‘安全企画部(現国家情報院)の資金を選挙資金に流用した’事件への捜査に対する政治圏の攻防が激しくなるにつれ、検察が緊急の‘枝打ち’に乗り出した。

16日、発表された検察の今後の捜査方針は、一言で言うと、国家予算を盗んだ少数の‘泥棒’は取り締まるが、これを盗んだお金とは知らなかった数百人の‘盗品受取人’には免罪符を与えるとのこと。

ハンナラ党の姜三載(カン・サンゼ)議員に対する直接調査が不可能な状況で発表されたこのような方針は、事実上‘捜査の中断’か‘捜査の長期化’の意味として解釈される。

▽‘枝打ち捜査’の背景

検察は15日までは、お金を受け取った政治家に対して‘盗品受取り’などの刑事処罰と共に召喚調査の対象と時期を検討していると打ち出していた。

しかし、慎承男(シン・スンナム)最高検察庁次長は16日、「幾つかの方法を通じて誰がいくら受け取ったかを確認するだけで、それ以上の捜査や司法処理は考えていない」と一線を画した。慎次長は‘常識的な判断’であることを強調した。一銭のお金でも欲しい選挙の場で、党がお金を提供するのに「このお金の出所は」と確認する政治家は一人もいないということだ。

しかし、突然の方向旋回を巡って多くの分析が出つつある。まず、これ以上の拡大が政権や検察、それに国家的にもあまり役に立たないとの判断をしたことだ。実際、ハンナラ党が金大中(キム・デジュン)大統領に秘密資金の授受説と特別検査制を打ち出して激しく抵抗している状況で、野党の政治家を大挙召喚する場合、検察が取り仕切れない状況を迎える可能性もある。

検察としては、今までの捜査結果だけでも過去の国庫流用の慣行をさらけ出し、野党に少なからずのダメージを与えただけに、敢えて‘危険’を押しきる必要はないとの判断をした模様だ。

自民聯の金宗鎬(キム・ジョンホ)総裁権限代行などの与党人事の資金授受の事実が次々に確認されていることと関連があるのではないかとの疑問に対しては、慎次長は一切反応を見せていない。

▽捜査の展望

検察が枝打ちをして残った捜査対象は、カン議員などの国庫横領行為の‘ライン’を歩いた人々。検察は「彼らは逮捕された金己燮《キム・キソップ》元安全企画部運営次長とカン議員が安企部の資金を横領する過程に介入し、安企部の資金であることを承知の上で巨額を受け取った政治家だ」と説明した。

しかし、検察は具体的に誰のことかについては「まだ捜査が終わっていない」と言及を避けた。ただ、捜査対象は極少数になる見込み。まず考えられる対象は、当時の新韓国党の指導部や青瓦台(チョンワデ・大統領府)の関係者、安企部の高級幹部などであるが、検察は、まだ実名を持ち出すほど証拠が確保されていないと述べた。

彼らが誰なのかは、カン議員と金前次長の‘口唇’にかかっている。しかし、金前次長は口をへの字にしており、カン議員は検察の召喚に最後まで応じない方針であり、捜査がこれ以上進められるかどうかは未だにはっきりしない状況だ。



シン・ソクホ記者 kyle@donga.com