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[社説]曹溪宗高僧の行き過ぎた発言

Posted January. 20, 2001 19:43,   

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大韓仏教曹渓(ジョゲ・韓国仏教宗派の1つ)宗の正大総務院長がハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)総裁を名指しで非難した政治的発言をし、波文を呼んでいる。

正大総務院長の発言は宗教指導者として不適切であり非常識であると言うほかない。

彼は数日前、民主党の金重権(キム・ジュングォン)代浮ニの面談の席上で李総裁を指し「あの男が執権したら、建国以来稀代の報復政治が行われるかも知れない」とし、李総裁を「悪意のある人物」とも阜サした。

曹渓宗は韓国の仏教界では最も勢力があり、それだけに影響力も大きい。宗正(宗派の最も高い地位)ではないとは言え、実質的にその宗派を代浮オて指導していくのが総務院長だ。社会全体の道徳的、精神的道標とならなければならない人物である。それほど重要な立場にある総務院長の口から、宗教の神聖さを冒涜し社会統合に逆行する発言が出るとは、あきれるばかりである。

宗教の価値は霊魂を救い、共有の追求を通して社会正義を実現させる所にある。広い心で人々を包容し、共に生きていく寛容の精神も大切だ。

しかし正大僧侶の発言はこの精神から大きく外れたものだ。どちらか一方の肩を持ってもう一方を非難して対立を助長するような発言が、政治家ではない宗教指導者の口から出るとは嘆かわしいことだ。彼の今回の発言は、政治の世界でも耳にすることができないほど極端な内容だった。

正大僧侶の発言は「他人のせいにする前に自己責任をまず省察し、他人を憎むのではなく自らの心高ヲを正さなければならない。希望と喜びの歴史に光を当て、闇と葛藤の歴史を消滅させる道は、我々一人一人の心の中にある」とした今年初めの彼自身の新年辞の精神を自ら破壊したものだ。

この発言に対する民主党側の反応も非難されてしかるべきである。金重権代浮ヘ正大僧侶の発言について「まったく同感だ。当直者たちもこの話を聞いて一様に『間違ったことは一言も言っていない』と話していた。世事を正確に見抜いている」と手放しに喜んでいる始末。どうして政治がこれほどまでに憎悪の溜まり場になったのだろうか。

我々は曹渓宗のほかの僧侶や信徒達が正大僧侶のような屈折した心を持っているとは全く思わない。なぜこのような発言が総務院長の口から発せられたのかを省察し、二度とこのようなことがないように自主的な浄化作業も必要なのではないかと考える。