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北朝鮮、欧州と続々国交樹立

Posted January. 26, 2001 11:55,   

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北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の「全方位外交」に加速度が付いて来ている。99年以降、対米一辺倒の外交から脱するために努めてきた北朝鮮が、西欧諸国との関係正常化に拍車をかけている。

北朝鮮は、特に欧州連合(EU)諸国と続々国交を樹立して行き、過去には想像も出来なかった実利的な姿勢も見せている。

専門家らは、北朝鮮の「全方位外交」の推進が△改革・開放の必要性と△北朝鮮に対して強硬路線を取るものと予想されるジョージ・W・ブッシュ米行政部を意識せざるを得ない現実からもたらされたものと見ている。

▽プライドより実利

最近、北朝鮮と国交を樹立したオランダとベルギーは、既存の駐韓大使が北朝鮮大使を兼任することを国交樹立の条件にして貫徹させた。北朝鮮がこれに同意したことは、「我々は韓国より小さい国である」と国際的に認めたことに当たるので、型破り的な事だと言わざるを得ない。

北朝鮮は、今年の上半期にドイツ・ルクセンブルク・スペイン・グリースなどとも国交を樹立する予定だという。その場合、EUの15ヶ国のうちフランス、アイランドを除いた13ヶ国が北朝鮮と国交を樹立することになる。

▽北朝鮮の外交課題

しかし、このような北朝鮮のEUに対する実利外交が、それに相応しい実益につながるかどうかは未だに未知数である。ソウルの外交街では「西欧諸国の相次ぐ対朝国交正常化は、国際的なイッシュである南北関係の進展のなかで、自国の影響力を確保しようとする一種の『外交的な流行』であるかも知れない」との指摘も浮上しつつある。

それが故に、北朝鮮が大量殺傷兵器と人権問題などを解決して、海外の先進資本が入れるように実質的な改革・開放を進めない限り、「全方位外交」の成果は極めて制限的にならざるを得ないとの分析も出ている。