Go to contents

韓米、対北共助の未来

Posted January. 27, 2001 18:13,   

한국어

米国のジョージ・W・ブッシュ共和党政権の発足により、今後の韓米関係はどのように変わっていくのだろうか。また、韓国の金大中(キム・デジュン)政権との相性はどうなのだろうか。

韓国と米国間の共助協力関係は、歴代政権の政治的な性向と一定の函数関係にあったというのが一般論。進歩的な金大中政権と保守的なブッシュ共和党政権間の「パートナーシップ」はどんな軌跡を描くのだろうか。

政治学者らは、「過去の韓国の権威主義政権は、保守的な性向の米共和党政権と『反共』という共通の理念のもとで、比較的に相性がよく、人権などを重視する進歩的な民主党とはむしろ不協和音が多かった」とし、「進歩的な韓国政権と保守的な米国政権という構図は今回が初めてで、今後の韓米両国の関係変化、そしてこの構図での両国政権の相性はどのようなものなのか注目したい」としている。

▽不便な関係

過去を振り返ってみると、朴正煕(パク・チョンヒ)政権とジミー・カーター政権との相性は最悪だった。77年11月、韓国のある政府高官が朴大統領に「ジミー・カーター米大統領が在韓米軍の撤退と人権問題で大統領閣下を苦しめており、その欝憤を晴すため、うちで飼っている犬の名前を‘ジミー’と‘カーター’にしました」と報告したというエピソードがあるほど。

当時、米国内の親韓世論を意図的に作り上げるため、韓国政府が送り込んだ密使が米議員らに対してロビーをしたとされる‘パクドンソン事件’が発覚し、状況はさらに悪化していた時期でもあった。

ビル・クリントン大統領(民主党)も「金永三大統領は、在任期間中、統一相を進歩と保守の中途性向の人だけを推薦して5人も変えており、対北政策に一貫性がなかった」と金泳三(キム・ヨンサム)政権を批判した経緯がある。

▽「相性」がよかった政権

全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領が発足させた第5共和国とレーガン政権との相性はこの上なく良かった。

全大統領は81年1月、レーガン大統領が就任した直後に首脳会談を行い、韓米間の関係が密接に結ばれていることを誇示した。

これは逆に韓国での反米問題を本格化させるきっかけとなった。これに先立って、米国内では72年、韓国の維新政権に反対する反韓ムードが高まっていた。

一方、ゼラルド・フォード大統領(共和党)は74年11月に訪韓し、▽韓国軍のベトナム派兵を高く評価し▽韓国に対する変わらぬ支持を約束した。これは韓国の権威主義政権と米共和党政権との相性が悪くないことを示す代表例である。

金大中大統領とクリントン大統領は、進歩的な政権同士で仲が良かったと分析されている。両国政権は太陽政策(対北包容政策)に向けて終始緊密な共助を維持してきた。

▽金大中政権とブッシュ政権

両国の政権は、その性向と政策の優先順番から差がある。性向の差は細かい政策決定と履行手段の差につながり、不協和音を起こす可能性もあり得る。

朝鮮半島政策において、ブッシュ大統領の参謀役を担っているリチャード・アミテージ前国防省次官補は「太陽政策」という用語そのものを嫌っていたといわれる。

米国専門家の高麗(コリョ)大学、咸成得(ハム・ソンドク、大統領学専攻)教授は「金大中政権とブッシュ政権は、率直に‘不慣れな関係’」だとし、「両国が互いに理解し合えるまでには忍耐と時間が必要であり、韓米首脳会談の早期開催はそのためにも急ぐべきだ」と指摘した。



夫亨權(プ・ヒョングォン)記者 bookum90@donga.com