インドネシアからの独立を要求するイリアンジャヤ反軍所属の自由パプア運動(OPM)は7日、抑留中であった韓国コリンドグループの職員3名を釈放した。これによって、今回の人質劇は始まってから22日目に幕を下ろした。
コリンド側によれば、OPM指導者のウイリアム・オンデーはこの日午前10時、コリンドが運営しているアシキ合板工場の北側59km地点まで来て、人質にしていたクォン・オドク、イ・ジョンミョン次長と、現地職員1名を解放した。コリンドグループのキム・サンジン常務は、「クォン次長をはじめとする職員3名が、長い間密林の中で抑留生活を強いられていたにもかかわらず、全員健康な様子だった」と伝えた。クォン次長らはこの日病院に移され、精密検査を受けた。
これに先立ち6日午前、これまで人質釈放の前提条件としていたワヒド大統領との面談要求を撤回し、7日に人質を解放したと明らかにした。OPM側の人質解放は、インドネシアの特殊戦士要員らが、3日に反軍によって射殺された後、大々的な軍事作戦が懸念されていたが、コリンド側の粘り強い説得が効を奏したと見られている。