シカゴ世界オートショーが開かれているメカーミック・コンベンションセンター。9日(韓国時間)、現代(ヒュンダイ)自動車が初めて公開するワールドスポーツカー(プロジェクト名HDC6)のベールがはがれる瞬間。
世界各国から集まった300人余りの取材陣の目と耳は一斉にこの車に注がれた。世界市場を狙った「華麗なる外出」が始まったのだ。現場でこの光景を見ていた現代自動車の技術部門の最高経営者は次のように話した。
「華麗に見えるが、あのカーテンがはがれる瞬間、この車が持っている実際の価値の20%は消え去ってしまいます」。
記者はその話しを聞いては戸惑いを感じた。「取才陣の集中的なスポットライトを浴びると卵zされていたのとは裏腹に、むしろ、その価値が落ちてしまうとは・・・」。
「ブラインドテスト(カーテンで遮って行う実験)の場合は、韓国産の車がアメリカやヨーロッパの車より性薄ハで高い点数を取ることが実際、稀な事ではありません。しかし、カーテンを捲くられ、現代のマークが鮮やかに現われると、車の価値の20%は一瞬間なくなる場合が頻繁にあります」。現代カリフォルニア研究所の関係者は次のような話しを付け加えた。「アメリカ市場でしっかりと根を下ろしたトヨタ自動車をアメリカ人はこれ以上日本車と呼んでいない」とも話した。
シカゴで会った韓国の自動車の関係者はこのように「メードインコリア」車の悲哀を強調した。世界の自動車市場ではもはや「新たな20対80の法則」がはびこっているというのがポイントだ。舵取り役を担っている20%のグループに属しない場合、実際の価値が宙に浮いてしまう。それも実際の価値の80%価格ででも海外市場に売ろうとするならば媚びなければならないのが厳しい現実だ。
鄭夢九(チョン・モング)現代・起亜(ヒュンダイ・キア)自動車会長は、最近、全米自動車ディーラー協会から貢献賞を授与される場でこのように話した。「これをきっかけに韓国自動車のブランド価値が一段と高まることを心からお祈りします」。
阜鰝ォの挨拶がわりだ、と流してしまうこともできるが、考えれば考えるほど虚しく感じ取られるのはなぜだろうか。
キム・ドンウォン記者 daviskim@donga.com