リストラに反発し、数回にわたって籠城を繰り返してきた大宇(デウ)自動車富平(プピョン)工場の労組員らが19日、警察によって全員解散となった。これをきっかけに「大宇自動車問題」が早期解決されるのかが注目される。
警察はこの日の午後5時54分頃、仁川(インチョン)富平区チョンチョン洞にある大宇自動車富平工場に、45中隊4200名の警察官を動員し、労組員650名を10分で解散させた。
警察は大宇自動車側に、労組指導部を検挙するための押収捜索令状を提示し、掘削機、フォークリフトなどの重装備で、正門、東門、南門、出庫門の4つの出入り口に設置されたバリケードを除去した後、一斉に工場内に侵入した。警察はこれに先立ちヘリコプター2台を出動させて労組員らに即時解散を求める放送も流した。
これに対し労組員らは一時、火炎瓶や歩道のブロックなどを投げつけて激しく抵抗、篭城していたテントと古タイヤに火をつけたが、待機していた消防車により消火され大きな被害は無かった。
朴正奎(パク・ジョンギュウ)記者 jangkung@donga.com