韓国-チリ自由貿易協定(FTA;Free Trade Agreement)協商が急進展したことにより、韓国の農家が非常事態に陥った。22日(木曜日)、農民団体および農業専門家などが明らかにしたところによると、農林省はこの日最終協商案を設け、農民団体などと共に、韓-チリ自由貿易協定推進関連協議会を行った。韓国とチリの政府は、来月のはじめに行われる第5次協商で協商を終えるという目標を立て、部門別の最終案を設けたことが分かった。両国は10年以内にすべての関税を撤廃する方針であり、農業部門も例外ではないという立場だ。
この協定が結ばれる場合、工産品の輸出は有利になるが、安価でありながら質も良いため世界的にも競争力を誇るチリ産農産物の輸入によって、国内の農畜産物農家はかなりの打撃を受けると予想される。これに対し、全国農民団体協議会などの農民団体は、協商を中断するか、そうでなければ大きな打撃を受けると見込まれる一部の農産物の協商を、世界貿易機構(WTO)ニューラウンド協商以降へと先送りすることを求めている。
申¥然鐏(シン・ヨンス)記者 ysshin@donga.com