南北分断史上初めて、南北当局を通じて交換される離散家族の書信交換対象者300名が2日確定した。大韓赤十字社は南側の離散家族300名の書信を集め、15日板門店(パンムンジョム)を通じて北側の離散家族300名の書信と交換する。
韓赤は同日、△第1、2次生死・住所確認者122名、△第1、2、3次離散家族相互訪問団の選定で漏れた64名、△3回の離散家族相互訪問団の中で、直系家族及び高齢者優先の原則に基づいて選定された114名など、書信交換対象者300名の名簿を最終的に確定し、個別に通知した。
対象者の中には、1987年に拉北(拉致され、北朝鮮に連れて行かれること)された、ドンジン号の甲板長カン・ヒグンさん(49)の母親である金三礼(キ厶・サムレ、74)さんと、1969年に起きた大韓航空(KAL)拉北事件の際のスチュワーデスである成敬姫(ソン・キョンヒ、55)さんの母親、李後徳(イ・フドク、77)さんが含まれている。なお、国軍捕虜出身のイ・ヒョンソク(81)、ソン・ウォンホ(75)、キ厶・ジェドク(69)さんらの南側にいる兄弟も対象者に含まれた。
対象者のうち、最高齢者は今年107歳のホ・オンニョン(女性、実年齢は99歳)さんである。
書信交換の対象者は、韓赤が提供した便箋に、2〜3枚以内で文章を書き、封筒に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の家族の住所と名前を表記、他の封筒に入れて書留速達で8日までに韓赤に届くようにしなければならない。書信の中には、家族の写真1〜2枚を同封することができるが、紙幣などを入れることはできない。
一方、韓赤は4月3日に開かれる第4次南北赤十字会談で、北朝鮮の赤十字会と返信の問題ならびに書簡交換対象者の拡大方案などを話し合う予定だ。
お問い合わせ:大韓赤十字社 02-3705-3705
河泰元(ハ・テウォン)記者 scooop@donga.com