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多世帯住宅火災で消防官6名が死亡

Posted March. 04, 2001 17:49,   

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寒さのぶり返した4日未明、ソウルの多世帯住宅とビニールハウスで、それぞれ別に出火し、消防官6名と一家10名が死亡した。

同日午前3時48分頃、ソウル市西大門(ソデムン)区弘済(ホンジェ)1洞-312-2階の多世帯住宅から出火し、消火作業にあたっていたソウル西部消防署の朴東奎(パク・ドンギュ、46)消防長や消防官6名が、崩壊した建物の下敷きとなって死亡した。また李勝基(イ・スンギ、38)消防士ら3名が重傷を負った。多世帯住宅に居住していた4世代7名は全員避難し、住民の被害はなかった。

午前3時48分頃に火災通報を受けたソウル西部消防署は、午前3時57分頃に消防官46名と消防車20数台を火災現場に送った。しかし、大通りから火災現場までの約200mに渡る幅6mの道路の両側には、乗用車などがぎっしりと駐車しており、消防車は100mまでしか接近できなかった。このため消防官らは、消防ホースを現場まで伸ばし、約10分後に消火に成功した。

しかし1階にまだ人が残っているという住民の話を聞き、9名が中に入り、3〜4分後に建物が崩れ、6名が下敷きとなって死亡した。その住宅は鉄筋がなく、レンガだけで建てられたもので、築30年の老朽建築物だったことが判った。

警察は、出火前に大家の宣(ソン)某氏(65)と、その息子崔(チェ)某氏(32)の激しく争う声が聞こえたという近所の住民の証言に従い、精神疾患の病歴がある崔氏の放火ではないかと見ている。

ソウル市は殉職した消防官らに対する勲章の授与と一階級特進、国立墓地への安葬を決めた。告別式は6日午前8時、市役所の広場でソウル市消防防災本部長によって挙行される予定。ソウル市は、亡くなった消防官らに対する合同焼香所を、5日に市役所西小門別館1棟1階のロビーに設置したと発表した。



許文明(ホ・ムンミョン)記者 angelhuh@donga.com