Go to contents

高麗産業開発、なぜ不渡りに

Posted March. 05, 2001 11:50,   

한국어

ヒュンダイ(現代)グループの「建設トリオ」として名を馳せていた高麗産業開発の最終不渡りは、無理な事業拡大とヒュンダイアルミニウム、ヒュンダイリバートなど経営不振の系列会社を買収したことから始まった。このため高麗(コリョ)産業開発の役員らは、自らを「財閥グループの経営失敗の被害者」だと思っている。

高麗産業開発の今回の不渡りは特に堅実な下請企業まで直撃し、不安が拡散している国内建設景気をより悪化させるものとして懸念されている。

通貨危機が最悪だった98年にも22億8000万ウォンの当期純利益を上げるほど堅実だった高麗産業開発は、98年7月、グループ企画調整室の「指示」で不渡り間際のヒュンダイアルミニウムを吸収合併し、次いで同年12月、ヒュンダイリバートと合併した。

ヒュンダイリバートは翌年7月、負債全額を高麗産業開発に渡したまま分社した。ヒュンダイアルミニウムは三者売却方式で処理される計画だったが、未だ適確な引き受け先が現れずにいる。高麗産業開発はこうした中、99年に289億ウォン、2000年1〜9月に185億6000万ウォンの赤字を出した。にもかかわらず、なりふり構わず事業を拡大させ、経営難を招いたのだ。未分譲物件が増加し、土地の買い入れ費として1000億ウォン以上が入るなど、資金難が深刻化した。会社のある関係者は、「昨年10月以降、不渡りは時間の問題だった」と吐露した。

「系列分離過程で破片があたった」との分析も有力だ。昨年9月高麗産業開発の筆頭株主は22.7%を保有するヒュンダイ自動車だった。しかし昨年、自動車、建設、重工業を中心にヒュンダイグループが系列分離されながら、建設が本業の高麗産業開発はヒュンダイ建設群に入ることになったが、ヒュンダイ建設側が資金不足を理由に受け入れを拒否、「憎まれっ子」に転落したのだ。

その後確かな主人がいないまま、しばらくの間たらいまわしにされた後、ヒュンダイ重工業がヒュンダイ自動車から持ち分の19.74%を引き受けて筆頭株主となった。しかしヒュンダイ重工業の支援は制限的であり、結局支援中断を宣言され、不渡りに追い込まれたのだ。

政府は高麗産業開発の今回の最終不渡りを、今月から本格稼動が始まった常時退出制度の第一号としてみている。政府関係筋によると、「企業の場合、金融機関別に定まった退出基準に該当すれば新規資金支援の対象から除外することにした。高麗産業開発の今回の事態はこうした市場原理による結果と考えてよい」ということだ。

しかし問題は高麗産業開発の1千に上る下請企業のうち優良企業に及ぶ影響だ。一つの下請けが複数の建設会社と協力していることを考える時、下請けの不渡りにつながれば他の建設企業にも被害が拡大するものとみえる。



キム・ドンウォン、ク・ジャリョン記者 bonhong@donga.com