民主党は5日午前、国会で財経、外交通商、農林分野合同の党政会議を開き、韓国とチリとの間の自由貿易協定において、ブドウ、リンゴ、ナシ、スモモなどの果物をはじめとする農産物を除外することを政府側に強く要求した。
党側はまた、これらの要求が通らなかった場合、国会で協定準備案処理に反対するつもりとの立場を明らかにしたと、鄭長善(チョン・ジャンソン)主席スポークスマンが明らかにした。続いて開かれた民主党最高委員会議では、金槿泰(キム・グンテ)最高委員ら一部の委員が農産物除外の方針に反対したが、大部分の最高委員が農産物除外に賛成し、波乱を呼んでいる。
これに伴い、韓国が史上初めて推進中である自由貿易協定(FTA)の交渉が難航するものと見られている。チリ側は農産物除外の方針に対し、「韓国産工業製品に対しても同一の例外を適用せざるを得ない」との立場を見せている。
1月にチリを訪問して来た李万燮(イ・マンソプ)国会議長も金大中(キム・デジュン)大統領に会い、「韓-チリ自由貿易協定に対する特別な対策が必要だ」と進言したという。
尹永燦(ユン・ヨンチャン)記者 yyc11@donga.com