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『真実あるいは恐れ』女流作家15人の短編集

『真実あるいは恐れ』女流作家15人の短編集

Posted March. 12, 2001 18:15,   

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1968年から始まった「『女性東亜(ヨソンドンア)』女流長編小説公募」で登壇した女性作家たちの新作短編集。パク・ワンソ(朴婉隺)、ユン・ミョンヘ(尹明慧)、ノ・スンジャ(慮淳子)、ユ・ドクヒ(柳鄹姫)、キム・ヒャンスク(金香淑)、ジョ・ヘギョンら、中堅作家から昨年当選したソン・ウンイルまで、15人が参加した。

パク・ワンソは短編「また一年が暮れていく」で、自分の家族史をひも解きながら、離散家族再会の渦中でかえって深まっていく失郷民の心の傷を描いている。故郷の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を去り、南側に来た後アメリカに移り住んだおじが、北に残っているおばを探すための離散家族面会申請書を書かなかった理由は何か。

敏感な問題に対する作家の答えは簡単だ。「五十年の私生活を守るか、離れ離れになった悲しみを埋めるかは、当事者が決める問題だ」。おじの代わりに離散家族申請書をもらってきてからというもの、何もできずに迷ってばかりいるおじの姿から、分断が残したまた違った傷跡を見出す。

また、中堅作家のキム・ヒャンスクは、地方の大学の近所に新居を構え、契約職教授の夫がだんだん妻の不在に慣れていく様子を、淡々とした文章で描写した表題作を発表し、ユ・チュンガンは、一人の独身女性が持つ結婚に対する幻想を描いた『結婚に関する最も率直な検索』を発表している。



尹正勳(ユン・ジョンフン)記者 digana@donga.com