都会の息苦しさを吹き飛ばし、長距離旅行のような負担にもならない首都圏近郊への旅。情緒溢れる汽車に1時間程乗れば美しい自然の中・・・想像するだけで胸がワクワクする。
ソウルから京畿(キョンギ)北部に向かう京義(キョンイ)線、京元(キョンウォン)線、ソウル郊外線を利用すれば良い。この地域は40代の人々にとって特に「思い出の場所」となれるだろう。どの駅で降りても、子供の手を引いて寄ってみたくなるような場所ばかりだ。汽車の運賃も1,000ウォン前後しかかからなず、お弁当を用意するだけで済む。
▽京元線(議政府031-872-7788〜漣川《ヨンチョン》郡シンタンリ里駅所要時間1時間15分)
午前6時20分に議政府(ウイジョンブ)駅から始発が出発し、毎時20分ごとに運行している。逍遥(ソヨ)山駅に降りると、歩いて5分も行けば逍遥山が姿を現す。440mから571mまで6タイプの登山コースがある。チョソンリ駅から4km程歩くと渓谷の美しいヨルトゥルケウル(12の小川という意味)とシンブク(新北)温泉がある。
漢灘江(ハンタンガン)駅には歩いて15分のところに全谷(ジョンゴク)里先史遺跡地がある。タクシーに乗れば、18mの高さのジェイン瀑布が涼しげに流れ落ちる景気を見ることができる。
漣川(ヨンチョン)駅には奇岩怪石と自然林が美しいトンマクコル遊園地がある。最北端であり、終着駅でもあるシンタン里駅には再びウォンサンまで再び運行される日を待つ鉄道中断点がある。
△京義線(汽車駅新村駅02—363—7788〜坡州市ムンサン駅所要時間1時間10分)
新村(シンチョン)駅で午前6時に始発が出発し、1時間に1度運行している。ほとんどの駅周辺は近代化しているが、駅周辺から少し離れるだけで短い旅にはぴったりの場所が顔を出す。恋人同士や夫婦であれば白馬(ベクマ)駅で降り、少し歩くかタクシーに乗って、昔の白馬カフェ通りが移転したプンドンカフェ通りで美味しいコーヒーを飲むのもいいだろう。
ウォルロン(月籠)駅からマウルバスに乗れば、先史遺跡のひとつである徳隠(トクウン)里支石墓(ジソクミョ)群に行くことができる。ムンサン(文山)駅で降りて歩いて統一公園に行くのも良いが、バスなどを利用して臨津(イムジン)江の川辺にある花石(ファソク)亭、伴鴎(バング)亭など、情緒溢れる東屋を見るのも楽しい。臨津閣も見学できる。
△ソウル郊外線(汽車駅 新村駅〜議政府駅 所要時間1時間20分)
停車駅ごとに見所が盛りだくさんの区間。残念なのは、新村駅から午前6時15分、午後1時40分、6時30分に3回しか汽車が出ていないということ。所要時間は1時間20分。しかし、ソウルまで運行しているバスもあるため、帰りの時間は気にしなくてもよい。ジャンフン(長興)駅から歩いて10分以内の所にあるジャンフン遊園地、トータル美術館、トゥリファミリータウンなど、家族や恋人同士で楽しめる施設が立ち並ぶ。松湫(ソンチュ)のイルヨン駅にも自然と一体となった遊園地がある。
李東榮(イ・ドンヨン)記者 argus@donga.com