朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が14日(水)、ジョージ・W・ブッシュ米国共和党政権に対する避難の銃口を向けた。韓米首脳会談で、ブッシュ政権が対北不信感と強行姿勢を表明したのに対し、北朝鮮はこの日の午後1時から1時間の間に6回もの対米非難放送を行なった。平壌(ピョンヤン)放送は午後1時、論評『米帝は侵略と戦争の元凶、平和の破壊者』を通じ、「ブッシュ政権が対北朝鮮敵対視の態度を改めず、我々の自尊心と尊厳を刺激し、共和国に挑戦している」と非難した。
この放送は午後1時10分、『袖手傍観できない危険な軍事的結託の策動』というタイトルで、米国の新政権が北朝鮮を圧殺するために、日本との軍事的結託をさらに密接にしつつあると主張。続いて午後1時20分、『戦争の火蓋を切ろうと(いうのか』というタイトルで、米国が朝鮮半島周辺で武力を大々的に増強するなど、侵略戦争の準備を露骨にしていると非難した。
また、1時28分には『テロを生業とする侵略国家』という報道番組で、世界各地で軍事テロを強行している米国こそ他ならないテロの真犯人であり、人類共同の敵であるとし、極悪な平和の破壊者、最も横暴な人権蹂躪(じゅうりん)者だと報道。続いて1時40分と50分に『米帝が再び朝鮮を侵略すれば、無慈悲な懲罰を受けることになるだろう』と、『米国は朝鮮人民に謝罪し、補償しなければならない』というタイトルの番組を通じて、米国を非難する世界各界の著名人の発言と各国のマスコミの記事を紹介した。
河泰元(ハ・テウォン)記者 scooop@donga.com