韓国戦争(朝鮮戦争)の休戦以降、北朝鮮に拉致された人は全部で3千790人で、このうち現在も北朝鮮に抑留されている人 は487人という集計が出た。
20日、統一研究院が発行した2001年の「北朝鮮人権白書」によると、去る53年の休戦以来、北朝鮮に拉致された人は、▲漁民・3千692人▲大韓航空(KAL)の乗務員および乗客・51人▲海軍の乗組員・20人▲海洋警察第863艦乗組員・2人▲その他・25人(韓国内・5人、海外・20人)などだ。
また、拉致された後、北朝鮮に抑留されている人は、▲漁民・436人▲KAL機の乗務員および乗客・12人▲海軍の乗組員・20人▲海洋警察第863艦の乗組員・2人▲その他・17人(韓国内・5人、海外・12人)などだ。
一方、徐丙迵(ソ・ビョンチョル)統一研究院・院長は「北朝鮮白書」の序文で、「北朝鮮が人権問題に対してある程度の態度の変化を見せているにも関わらず、国連などの国際社会が要求している人権基準から見ると、現在の北朝鮮の人権状況は改善されるべき点が多い」と指摘し、「今後、北朝鮮が南に逃亡してきた者の家族に対する差別政策など、北朝鮮内の人権問題に対して、昔とは違った姿を見せる可能性がある」ことを明らかにした。