「今年度の医療保険財政、5兆ウォンの赤字が予想される」

今年度の国民健康保険の財政赤字が、保険福祉部が予測した4兆ウォンを1兆ウォン程度上回るだろうという分析が提起された。

新千年民主党（民主党）のある関係者は21日、「保険福祉部は、今年の保険料支出が14兆ウォンに達し、4兆ウォンの赤字が予想されると発表したが、実際は支出が15兆ウォンに上り、赤字は5兆ウォンに達するだろう」と語り、また「これは、今年から診療費の支払い制度が変わったことによって、全体的に診療費が7％上がったため」と語った。

昨年まで健康保険公団と診療機関は、2300以上の診療行為に対してそれぞれ別の契約を結んだが､今年の1月から、3200以上の診療行為を点数化して一括して契約する‘相対価値基準による診療費支払い制度’が施行されて以来、物価上昇率の二倍にあたる7％を引き上げる線で契約が行われている。

前出の関係者は、「保険福祉部が最近提示した資料には、診療費支払い制度の変更に伴う引き上げ分が具体的に明示されていない」とし、「相対価値基準による診療費の支払い制度は、従前の医療行為別の契約方式に比べ、契約時に医師側の工作によって医療行為の価格が高く設定されるのを防げるため、その制度自体は望ましいものだ」と、付け加えた。

彼は「韓国の医療機関による過剰診療が30％にも達し、薬の消費量も先進国に比べ30％ほど多い分、不当請求に対する審査評価院の虚偽の実査と受診者管理を厳格に行った場合､3兆ウォン近くの節減効果が得られるだろう」と予測した。