29日から仁川(インチョン)国際空港を通じて出入国する乗客は、出入国手続きと空港利用方法について知っておいたほうが良い。「サッカー競技場の60倍の広さ」の旅客ターミナルの規模に圧倒され、右往左往しているうちに迷子になってしまう可能性がある。また陸上でのアクセスが空港高速道路に限られているため、交通渋滞に備えて金浦(キンポ)空港を利用する時よりも1時間ほど余裕を持って出発した方が良い。仁川国際空港は国際線を全面的に担うことになる。済州(チェジュ)と釜山(プサン)にも出入国する路線はあるが便数が少ない。国内線は金浦空港を利用した方が良い。
出国
出国する時は旅客ターミナルの3階で手続きを済ませることになる。3階の出入り口は、車が進入できる旅客ターミナル東側のゲートに近い方から1〜14番の番号が振られている。車で来た時は、大韓航空やアシアナ航空のチェックイン・カウンターが旅客ターミナルの東側にあるため、1〜7番の出入り口の前で降りるのが有利だ。乗客は自分が乗る航空会社のカウンターに行って発券と手荷物預けを行なえばよい。手続き後、搭乗券と手荷物札を受け取れば、両替所か空港利用券販売所で空港利用券(韓国人2万5000ウォン、外国人1万5000ウォン)を購入する。金浦空港とは違い、搭乗手続きを済ませてから上の階に上がる必要はなく、約10mほど進むとすぐに保税区域に入る出国ゲートが現れる。保安チェック、税関申告、出国審査カウンターを経て、免税店などがある保税区域に進む。44の搭乗口のうち、自分の搭乗券に書かれた登場口の番号を確認して出発ラウンジに移動し、搭乗券を提示して搭乗通路を通って2階に降りて搭乗することになる。
入国
仁川空港の入国は旅客ターミナル2階で行なわれる。機内で作成した入国申告書とパスポートを提出する必要がある。手荷物受け取り台は、出た方向の左側から1〜23番の番号が振られており、大型手荷物は17番と18番の間の受け取り台で受け取ることができる。税関に申告する物がなければ緑の検査台、申告する物がある場合は赤の検査台で検査を受ければよい。
食堂
旅客ターミナルには8200坪余りの敷地に176の店が置かれている。ここでは記念品や旅行用品、衣類、ゴルフ用品まで、幅広い商品が売られている。韓・中・和・洋・ファーストフードなど、40店以上のレストランが各階に入店している。
便宜施設
仁川空港旅客ターミナルの中央ホール(グレートホール)2階には、ビジネスセンターと情報通信センターが設けられている。中央ホールをはさんで設置された2カ所のビジネスセンターには、4〜15人用の会議室がそれぞれ4部屋ずつあり、効率的な会議進行のため視聴覚機器が用意されている。ここでは通訳や翻訳サービス、秘書業務サポートなどはもちろん、ホテルや航空券、レンタカーの予約など、ビジネス関連の様々なサービスが提供される。情報通信センターには、空港利用者がインターネットやファックスを利用できるよう、コンピューターやファクシミリを完備されている。旅客ターミナル4階の保税区域には、仁川航空で乗り換えて他の国に出発する旅客が宿泊できる90室のミニホテルがある。料金は等級によって異なり、6時間で4万〜7万ウォンほど。障害者や高齢者、乗り換え便への搭乗までの時間がない旅客のために、室内電動車サービスも提供される。
朴正奎(パク・ジョンギュ)記者 jangkung@donga.com