
現役の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のサッカー代表選手である総連系の在日同胞の梁圭史(ヤン・ギュサ・23)選手が、韓国プロサッカー団に入団するため23日に来韓した。
この日、金浦(キムポ)空港を通じて入国したヤン・ギュサは24日、ウルサン現代プロサッカー団と2年間で契約金7500万ウォン、年俸3600万ウォンの条件で契約することにした。この他、毎年10ゲーム以上出場する際、契約金の他にも2500万ウォンが追加で支給される。北朝鮮の国籍を持ちながら国内で職に就く例は、スポーツ界はもちろん、一般の職場でも例がなかった。
日本の岡山で生まれたヤンは、在日同胞4世だ。 総連系の学校を卒業後、昨年日本のプロサッカーリーグであるJリーグのベルディー川崎に入団、プレーをしてきたが、この程現代チームに移籍する事になった。1m81cm、74kgのガッチリとした体格をもつヤンは、昨年の1月、北朝鮮の国家代表選手に選ばれ、3月アジアンカップの地域予選に出場、6試合で3ゴールを決めるなど頭角を現した。
現代サッカー団は昨年の10月19日、ヤン・ギュサと入団合意書を採決した後、統一部、文化観光部など関連部署を通じて入団するための手続きを踏んできた。統一部と文化観光部はヤンに「特例処置」を適用、北朝鮮の国籍でありながら国内のプロサッカー団で活動できるよう認可した。
一方、韓国プロサッカー連盟は、北朝鮮の国籍を持つヤン・ギュサに対し「外人選手」ではない国内選手として登録できるよう許可した。 「就労ビザ」により入国するものでないだけにヤン・ギュサを「在外国民2世」として認めるとの見解がプロサッカー連盟の立場。
ヤン・ギュサは入国の際の会見で、「国籍とは関係なくサッカー選手の1人に過ぎない」とし、「サッカーができればいい。場所は問わない」など、自身に満ち溢れたメントを述べた。
朱性元(チュ・ソ¥ンウォン)記者 swon@donga.com