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[社説] 日本の歴史教科書、妥協してはならない

[社説] 日本の歴史教科書、妥協してはならない

Posted April. 13, 2001 22:43,   

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韓国政府と国会の「日本歴史教科書歪曲」に対する強い批判と再修正の要請にもかかわらず、日本側に韓国側の要求を受け入れる様子は全く見られない。それどころか、自民党の総再選挙に名乗りを上げた橋本龍太郎氏をはじめとする4人の候補は全員が「教科書には何の問題もない。日本はこれまで通りの姿勢を維持するべきだ」と異口同音に口を揃えている。問題の歪曲教科書の執筆者の1人である坂本多加雄教授は、「従軍慰安婦を歴史教科書に記述するのは、便所の構造に関する歴史を書いているようなものだ」と彼ら以上の暴言で反日感情を刺激している。

韓国の与野党国会議員達が日本を訪問し、12日に町村信孝文部科学相と、河野洋平外相に会ったが、この席で両長官は再修正の意志がないことを明らかにした。町村長官は「明白な間違いがあれば再修正を勧告する権限があるが、今回はこれに当てはまらない」と答えている。河野外相も「内閣のレベルから再修正を検討したことはない」と否定の意志を表した。簡単に言えば「引き下がらない」ということだ。日本政府の対応論理からして、民間が記述した教科書検定に対し政府は中立を守り、政治的には介入しないという立場だ。しかし政府の検定制度がないというならともかく、文部科学相主導のもとで教科書の検定を行う限り、政府は歪曲内容に関する責任を回避することはできない。 その上、これまでの記述よりも右翼の好みに合わせて検定基準を下げ、事実上、歪曲を誘導したのも日本政府ではないか。更に、韓国と中国の抗議が内政干渉だという反応もあるが、韓国と中国は、日本内で作られた日本人だけの問題を扱った教科書を問題として取り上げている訳ではない。日本の植民地支配や侵略戦争の被害を受けた当事者という立場から、誤った記述を是正して欲しいという要求が果たして内政干渉であろうか。

日本は若い世代に偽りを教え、日本の戦争犯罪を美化するためには、隣国との外交的摩擦をも厭わないという危険な選択へと上り詰めている。韓国政府がやや遅い感はあるものの、すべての手段を動員して再修正を貫徹する姿勢に出たのは喜ばしいことだ。韓国政府は、日本が「仕方なく」幾つかの単語を書き換えるといった急場しのぎを是正として受け入れてはならない。本質的な内容が是正されない限り、いかなる妥協もあってはならない。