ソウル瑞草(ソチョ)区良才(ヤンジェ)洞にある『五大山(オデサン)山菜』(02-571-4565〜6)は、江原道(カンウォンド)の山奥で採れた「韓国の山菜」を味わえる店だ。海抜1,500mの高地だけで採取することができる山ニンニク(別名‘不老草’)をはじめ、雄宝香、ハリギリの若芽などは五大山から空輸されたばかりのものを使っている。
このような「旬の山菜」の他に、塩貯蔵法によって山菜特有の香りと味を失わないように保管した山桔梗、山椎茸、山雄宝香など、30種類余りの山菜を味わえる山菜定食(1人分1万7,000ウォン)がこの店の代表的なメニュー。本格的に暖かくなってくる今月の末頃からはこのような山菜を「生」のままで味わうこともできる。これらの山菜料理に海産物料理や串焼き、焼き魚などが加わった韓特定食(1人分2万4,000ウォン)もある。
これらの山菜は、この店のオーナー イ・ウンネ氏(41)の実家でもある五大山国立公園内の「五大山山菜食堂」(江原平昌郡ジンプ面トンサン里/033-332-6888)が直接採取し、貯蔵したものだ。そのため、ソウルにある彼の店には彼の両親が経営する山菜専門食堂と同じ名前が付けられている。胡麻油、菜種油、味噌など、基本的な調味料もすべて‘本店’のものを使用している。また、本家から運ばれた草堂(チョダン)豆腐や、山ドングリの粉を使って作った手作りのトトリムック(寒天状の食べ物でニンニクや醤油などで作ったタレで食べる)など、つきだしとして出て来るおかず類も美味。
蔓人参をつけた「蔓人参酒」や、アルカリ性の酒「ジャガイモ酒」をこれらのメニューに添えれば、消化にも体にも好い。簡単な食事メニューには山菜と田舎味噌チゲをセットで食べることができる山菜ビビンバ(7,000ウォン)がお勧めだ。
店内は物静かな韓国伝統の家屋を連想させるインテリアでまとめられており、座席は120席。旧正月・旧暦のお盆以外は年中無休だ。
朴喜梯(パク・ヒジェ)記者 min07@donga.com