韓国開発研究院(KDI)は、今年の韓国経済の成長率が昨年末の見通し、5.1%よりも0.8%ポイント低い4.3%に落ちこむものとの見通しを明らかにした。特に米国経済が悪くなれば、韓国の経済成長率が3%台にまで急落することもあり得ると予想した。KDIは19日に発表した「経済展望報告書」で「世界経済の成長鈍化等で、今年の韓国経済は輸出増加率が低下し、沈滞した内需も本格的に回復するのは難しいものと見られる」と述べ、主要経済指標展望値を修正した。この報告書は、今年の消費者物価上昇率は政府の抑制目標値(3%台)より高い4.2%に至り、年平均失業率も政府の当初の見込み(3%台)より高い4%台前半に増加するとの見通しを示した。
民間消費増加率は、成長鈍化及び、ウォンの為替レート上昇による実質購買力減少で3%台前半に止まるものと見通した。昨年21.6%だった総輸出増加率(物量基準)は今年6.6%に落ち込み、輸入増加率も20.0%から4.4%へと減少し、全般的に交易縮小が際立つことが予想される。しかし、輸入が輸出よりも萎縮し、経常収支黒字額は昨年よりも24億ドル多い134億ドルに増えるものと予想した。
KDI報告書は「国内外の投資者の信頼をできるだけ早く回復することを望むなら、現代(ヒョンデ)系列社、大宇(デウ)を初めとする経営破綻企業の不安要素を処理しなければならない」と指摘した。特に「このような不安要因がなくならなければ、大統領選挙等の主要日程が集中している来年は、非経済的要因のために市場不安が広がる可能性がある」と警告した。
權純活(クォン・スンファル)記者 shkwon@donga.com