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[社説] 不適切な警察大同門会の声明

Posted April. 20, 2001 17:53,   

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警察による大宇(デウ)自動車労組デモの過剰鎮圧に端を発した一連の事態に対して警察大学総同門会が出した声明が、物議をかもしている。李茂永(イ・ムヨン)警察庁長の更迭説がささやかれている中、彼を擁護し、過剰鎮圧に対する世論の批判を「警察バッシング」と認識しているかのような表現が盛り込まれていたためだ。結論から言えば、我々は警察大学同門会がこのような声明を発表したことは、思慮に欠ける行動だと判断している。事態の解決の役に立たないばかりか、警察に対する不信を募らせるだけだと考える。また、警察内のエリートを自負する警察大学同門会の名前で声明を出したことで、組織内部の分裂につながるのではないかとも懸念される。

同門会は声明の冒頭で「過度な物理力行使に対する国民の叱咤と懸念を謙虚に受け止め、反省したい」としている。しかし全体的な文脈は、反省とは程遠いように見える。なぜなら、続いて「社会全般の『警察バッシング』は、第一線で勤務している者の士気を低下させる」との考えを表明し、過剰鎮圧に対する批判が「警察バッシング」の次元だという認識に立つことを示しているためだ。

驚くべきことは「この事件を政略的に利用しようとするどんな動きも、断固として受け付けない」と表明していることだ。国民の公憤を買った暴力鎮圧に対して警察責任者の退陣を要求することは、民主社会では当たり前の主張であるにも関わらず、それを「政略」だとする立場を取っている。そして「警察庁長を中心に国民の権益と人権保護のために警察改革を推進する」としており、警察庁長に口出しするなという圧力を加えているも同然だ。野党はもちろん、与党内からも大宇事件の解決のために警察庁長に対する問責等の特別措置を要求している。そん

な時に現職の警察幹部らが、特定の学閥で固まって上官の擁護に乗り出すこと自体が政略と言えるのではないだろうか。

与党の一部が懸念しているように、今回の事件で警察庁長を更迭すれば警察の士気が低下し、不法なデモ鎮圧が起きるかもしれない。しかし、警察が団結して組織的に世論に反発するのは好ましいことではない。政府の政策的判断を待たず、警察が集団行動によって自らの主張を押し通そうとすれば、公権力が一人歩きすることになってしまう。警察庁長は今回の過剰鎮圧に対する謝罪とは別に、警察大学同門会の集団行動に対しても立場を表明すべきだ。そうすれば世論の批判に対する警察の不適切な集団行動はこれ以上起きないだろう。