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人民武力部長の訪露

Posted April. 30, 2001 11:01,   

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北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の金鎰哲(キム・イルチョル)人民武力部長のロシア訪問で、10数年間事実上中断されてきた朝−露間の軍事協力が再開された。17日に予定されていた金正日(キム・ジョンイル)総書記のロシア訪問が北朝鮮の要請で延期され、その行方が不透明になっていたのだが、今回の訪問で再び論議される土台ができたとロシアの外交消息筋らは分析した。

金人民武力部長は、今回の訪問期間中軍事分野で2つの協定を締結し、北朝鮮軍将軍のロシア軍事留学などの一般的な軍事交流が再開できる道を切り開いた。協定の中で注目される部分は、27日に締結された「防衛産業及び軍事技術の協力協定」の細部内容である。ここにロシアが「どんな条件とどの程度のレベルの」軍事装備を北朝鮮に販売するかが盛り込まれているからだ。

北朝鮮はこれまで国際市場で取引されている価格以下または掛け売りなどの特別な条件でロシア製の兵器を購入できるようにしてくれとロシア側に要求してきた。北朝鮮は最新鋭のミグ戦闘機の免許生産などの攻撃用兵器の提供まで要求したという。

しかし、ロシアは△外貨の不足している北朝鮮の支払い能力が信頼できず△北朝鮮に攻撃用兵器を販売する場合、米国との関係が悪化し△積極的に推進している韓国への兵器輸出に悪影響を及ぼしかねないとの理由などで慎重な態度を取っている。

ロシアが今回北朝鮮の要求を大部分受け入れたかどうかはまだ知られていない。これと関連してイリヤ・クレバノフ副総理は「今回の協定は、既に北朝鮮の保持しているロシア製兵器の現代化に焦点を合わせているため、韓露関係には影響しないはずだ」と説明した。

北朝鮮が今回の訪問の成果をどう判断するかによって、金正日総書記のロシア訪問問題が推進されると見られる。モスクワのある外交消息筋は29日「北朝鮮がロシアと満足の行く合意に達したと判断すれば金総書記の訪問を前向きに推進するだろう」と見通した。



キム・ギヒョン記者 kimkihy@donga.com