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[光化門にて] Vカーブの主役を心待つ

Posted April. 30, 2001 13:41,   

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「愛は、これからラブ(LOVE)ではなく、ルブ(LVU)だ」。

ブラックコメディ演劇である「LVU」で強調している内容だ。作家は、過去の伝統的な愛「ラブ」とは違う、破格的な愛の事を「LVU」と名付けた。

このたび、新聞史で「LVU」という文字を頻繁に目の当たりにする。

もちろん、演劇とは関係のない経済面での事だ。景気循環曲線をアルファベットの模様で表し、長期低迷には「L」、緩慢な回復には「U」、急速な回復には「V」で表記しているのだ。

昨年下半期の後、多数の専門家は、米国経済の未来に対して、「L」文字或いは「U」文字であると見通した。

彼らは、米国の今年第1四半期成長率が1%を下回る事になると見通した。多数の人々が、未来を暗く見始めながら、悲観論が広がるスピードも速い。米国でも同様だった。

しかし、実状はそうではなかった。 米国経済は、案外に丈夫な成長率を維持しているという事が明らかになったのだ。

米国商務部が27日、発表した今年第1一半期の国内総生産(GDP)成長率は、2、0%(昨年第1四半期対比)で、昨年第4四半期の1.0%よりよくなった。勿論、この数値は、暫定数値であるため、もっと見守らなければならないという慎重論もある。

米国の成長率からして、「V」文字も可能と思われる。 韓国経済もこれに便乗した格好で青信号が点るものと期待されている。米国に対する輸出が増えるだろうという予想によるもの。たいてい、米国のGDP成長率が1%ポイント下落すれば、韓国のGDP成長率は0.6%ポイント下げて推算される。そのため、米国景気の動向が、韓国にとって大きい関心事であるのだ。

今まで、米国経済気象図が曇っており、韓国経済には、嵐が予想されたりもした。 不安に怯えている殆どの韓国企業らは、投資を増やす計画は立てないでいる。既存の投資計画をむしろ減らし、縮小経営の嵐をも吹き荒れる勢いだ。

李炳哲(イ・ビョンチョル)サムスングループ創業者は、景気の流れを見抜くのに卓越な鋭い目の持ち主だったと言われる。 彼は、殆どの企業が、未来を悲観し、縮こまっている時、即ち、景気低点の(trough)時点で、大規模の工場を新しく建築した。 その工場が、完工される頃には、景気が回復されたという。逆に、あまりにも増設投資に取り組む時には、景気頂点(peak)だと判断し、むしろ企業の規模を減らし、体質を強めるのことに力を注いだ。この流れに、逆行した企業は、引き続き遅れを取り、結局、倒産へと向かうだろう。

マラソン競技で、新記録を更新するには、先頭グループをなしている選手達の内に、誰かは冒険をし、走らなければならない。互いに、あまりに牽制し合って、等数にだけ執着してしまうと、下向き平準化になってしまう。

韓国企業の内、今が景気低点だと判断、投資を増やして力よく走る会社は存在しないのか。

LUVの文字で主役になれる企業はどの会社なのか。未来を洞察する企業はどこなのか。

憂慮すべきは、今後、積極的に取り組む企業にとって足枷となる政府規制が再び出現するのではないかという点である。政府は、純資産25%以上を他の企業に出資しないように制限する規制を無くすか、これを復活させるなど、民間に対する規制を一向に緩める気配がない。政府は、相変わらず個別企業に介入しようとする旧態の癖を捨てなれずにいる。米国経済に現れたバラ色の見通しが、韓国経済にも波及される事を期待する。

生産の主体である企業達よ! 前に向かって突っ走れ!



コ・スンチョル記者 cheer@donga.com