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脳性麻痺の友達の面倒を見る「小さな天子」

脳性麻痺の友達の面倒を見る「小さな天子」

Posted May. 04, 2001 09:25,   

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忠清北道忠州市にあるヨンアム小学校4年のキム・クムスン(10)ちゃんは「小さな天使」と呼ばれている。キムは、級友たちが誰かをいじめると何の罪意識も持たず加わってもおかしくない年頃だ。しかし、キムは1年の時から今まで脳性麻痺の友達ホン・ソンボン(11)君をまるで母親やお姉さんのように彼の面倒を見てきた。

キムは1998年小学校に入学して以来、同じクラスになったホン君がよだれで服を汚した姿を見て、ハンカチで拭いてあげた。それ以来、彼女はホン君の「影」になった。

毎朝8時半頃、キムは近所のホン君の家に立ち寄る。学校までは100m余り。しかし、ホン君は体を支えきれないので、大抵は授業が始まる直前にやっと学校にたどり着く。

キムは休みの時間になると、ホン君のカバンから教科書とノートを取り出し、次の授業の支度を整え、足し算や引き算も教える。トイレにも連れていく。姉弟のようにいつも手をつないでいるキムの手には、常にハンカチが握られている。

お昼の時間になると、キムは誰よりも早く給食をもらってホン君に届ける。ビビンパであれば混ぜてあげるし、時にはご飯を口まで運んであげる。キムは、ホン君がこぼした食べ物を拾って残飯処理まで終えるとやっと食事につく。毎日、ホン君の下校を手伝っているので、学校側からは掃除当番の免除を受けた。

キムは貧しい家庭であるが、心と表情はいつも明るい。しかし、意地悪な子供たちがホン君をからかうものなら恐い表情に変わる。

担任の金英順(キム・ヨンスン、47)先生は「自分がいないとホン君が生活できないからと、彼女の要請で二人はずっと同じクラスだった」とし、「はじめて担任をまかされた時は、大人である私もホン君にどう接したらいいのか戸惑ったが、キムの誠実な心には驚くばかり」と言った。

キムの母親アン・クムジャ(32)さんは「最初、娘の行動は良いことであると思いつつも、どこか受け入れにくい面があった。しかし、これをきっかけにホン君のご両親とも親しくなり、体の不自由な人たちを理解するようになった」と語った。

キムは4日、忠北教育監から善行部門の賞牌が送られた。キムは「大きくなったら体の不自由な人を教える先生になりたい」と語った。



チ・ミョンフン mhjee@donga.com