1日に行われたブッシュ大統領のミサイル防衛(MD)体制構築構想の発表に先立ち、米国が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)側に同構想の内容について事前説明を行っていたことが6日、明らかになった。
韓国政府高官は、「米国は、米朝間の通常の外交ルートを通じて、北側に事前に適切な説明を行ったものと聞いている」とし、「これはMD体制が北を直接狙ったものだという誤解を北側に与えないためだが、和解・協力の対北政策を進めている韓国政府の立場も考慮したものと見られる」と語った。
しかし、こうした米側の事前説明に対して北朝鮮がどのような反応を見せたかは明らかにされていない。
ブッシュ政権になってから、クリントン前政権下で行われていた米朝間の高官会談は中断している状態だが、ニューヨークの国連代表部などを通じての実務レベルの協議は継続して行われているという。
一方、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)放送と朝鮮中央放送は5日、ブッシュ大統領のMDシステム構築計画を初めて報道し、世界各国がこれに反対していると伝えた。
キム・ヨンシク、プ・ヒョングォン bookum90@donga.com