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ペーション首相の訪朝をめぐる裏話

Posted May. 06, 2001 08:48,   

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北朝鮮の金正日総書記は、米国の対北朝鮮政策に対する懸念から韓国訪問を含めた南北関係の進展と改革・開放問題において、明確な方向を定めきれずにいると、このほど北朝鮮を訪問した欧州連合(EU)の関係者らが6日伝えた。

次はEUと韓国政府関係者らが伝えるペーション首相訪朝の裏話。

△北朝鮮の米国に対する懸念=金総書記は3日、ペーション首相に韓国訪問と関連して、「確固たる意志をもって準備に万全を期さなければならない」と強調したうえで、「しかし米国の韓国に対する影響力のため、今の状況では難しく、米国の対北朝鮮政策の見直しが終わったあとにする」と語った。

金総書記はまた、「金大中大統領との『個人的な友情』を大切に思っているが、金大統領が米国からあまりにも多くの影響を受けている」と懸念を示した。

金総書記は、引き続き「現在進められている南北和解のプロセスがいつかは統一につながると思うが、もっとも大きな問題は米国の干渉だ」と指摘し、米国が北朝鮮をテロ支援国に再び指定したことに不満を漏らした。

これに対してペーション首相は、「そう言われると、第2次南北首脳会談の実現は、あたかも米国がカギを握っているかのように思える」とし、「北朝鮮はこれまで自主を重んじてきただけに、よいと判断したことは主導的に進めていく必要がある」とアドバイスした。

金総書記は、北朝鮮とEUが人権問題について話し合いを始めることにしたことについて、ただうなずくだけだった。

△金総書記は経済経験が不足=ペーション首相は4日、金大統領に「金総書記は書類を見ずに直接答弁するほど、すべての問題をしっかり把握しており、業務志向的で、話が通じる人物だった」と金総書記の印象を述べたが、金大統領も「まったくその通りだ」と共感を示した。

ペーション首相は、「しかし金総書記は、経済改革問題に関しては十分な方向づけができていないようだった」とし、「自ら『経済分野に関する経験が足りない』と認め、政策的なアドバイスを求めていた」と伝えた。

ペーション首相は、このため「投資保障や国民の経済教育、研究開発(R&D)などについて金総書記と長時間にわたって意見を交換した」とし、「公共予算はどのように扱われるべきか、また市場経済構造はどうあるべきかなどについても話し合った」と伝えた。



ユン・スンモ ysmo@donga.com