現在高校2年生が受ける2003年度の大学入試からは、各大学で行われる特別選考が大幅に減る。また各種競技大会は認証を得た上で、はじめて大学の入試選考要素として活用されるようになる。
韓国大学教育協議会(大教協)は8日、このような内容を骨子とする「特別選考認証制施行案」を確定した。
大教協の李鉉清(イ ヒョンチョン)事務総長は、「各大学は特別選考の幅を広げすぎており、競技大会の乱立で新入生の選抜基準が曖昧になっているため受験生たちが混乱している」とし、「特別選考の類型を現在の3分の1程度に減らし、各種競技大会も審査後認証が得られたものに限って大学側が選考要素として活用するようにしたい」と明かした。
△どう減らすか=施行案によると「美人大会入賞者」など先天的な要素を評価したり、「放送出演○○時間以上」など評価基準が曖昧な選考基準を廃止し、受験生の努力が反映されるような後天的な能力を評価する特別選考を中心にまとめる。特技者に対する定義も広く共感できるような水準にする方針。
今年下半期から各種競技大会を調べ、審議を経て2003年度1学期の随時募集からは認証が得られた競技大会のみを選考の要素として活用する。
李総長は「私設機関が大学入試に有利に働くと宣伝したり、市町村単位で行われる競技大会が乱立する現状を正したい」とし、「入試運営委員会と制度委員会などの審議を経て、競技大会の認証基準を設けるなど実務作業に取り組んでいる」と語った。
△特別選考と競技大会の現状=2002年度大学入試では全国173大学(産業大除く)で8万6222人(全体募集定員の26.9%)を定員内特別選考で選抜する予定。2001年度に比べ14大学、3万5217人が増えたものでここ数年間増え続けている。
特別選考の類型は、各種大会の入賞者と特技者の選考をはじめ、晩学者、発明家、資格所持者、専業主婦、推薦者など大きく30種類。2002年度121大学で行われる特技者選考の場合、語学、科学、情報化、演技、漫画など63種類にのぼるほどだ。特に、34大学で実施されるその他の特別選考には、クイーズ成績優秀者や一芸保持者など基準は様々だ。
大教協によると昨年末現在、全国で行われている小中高生対象の主要競技大会と資格証試験は580余だが、そのうち入試と直接関連のない大学主催の競技大会は124にものぼる。
今年も各種競技大会と資格証試験は引き続き増加しているため、受験生とその親たちは競技大会に出ないと不安に思うくらいだ。
△波及効果=2003年度からの特別選考の類型は大幅に減るが、選抜人数の減少は小幅に止まる見込みだ。人的資源教育部と大教協は成績中心の画一的な選抜を押え、多様な選考を目指すという基本趣旨を生かしていく考え。
中央教育振興研究所のキム ヨンイル評価室長は、「受験生は各種競技大会出場に負担を感じている」とし「特別選考と競技大会の適切性を検討するのは当然のことで、分別のない大学側の競技大会開催も正されるべきだ」と語った。
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