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考えるサッカーに目覚める

Posted May. 14, 2001 11:04,   

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「韓国サッカーの発展のためには責任ある人たちの役割が非常に大事です。」

2001コンフェデレーション杯の準備に余念のない韓国サッカー代表チームのヒディンク監督(55)は、「韓国サッカーが世界トップレベルに成長するには政策担当者らが責任のある役割を果たさなければならない」と改めて強調した。

14日午後、ソウルソゴン洞のロッテホテルで会ったヒディンク監督にコンフェデレーション杯に向けた構想、そして2002年に開かれるサッカーワールドカップ(W杯)までの青写真について話を聞いた。

△第3期「ヒディンク師団」に李東国(イ・ドングク)、安貞桓(アン・ジョンファン)など若い主力選手が含まれていないが、攻撃陣はどのように組み立てる計画なのか。また、若くて期待を寄せられる選手たちがコンフェデレーション杯のような大きな大会で経験を積むようにすべきではないだろうか。

「李東国と安貞桓が選ばれなかったのは残念なことだ。最近、安選手の活躍ぶりが目立つが、もう少し見守る考えだ。再三強調するが、試合によく出る選手を起用するつもりだ」。

△MFにプレーメーカーを置いていないが、選手たちに実力がないからなのか。MFの活用法について、なにか特別な計画は。

「世界的に見てもフランスのジダンのような素晴らしい選手はあまりいない。プレーメーカーは攻撃と守備ともに優れていなければならない。それだけに厳しい訓練が強いられる。しかし、私たちにはそんな選手を作る時間がない」。

△韓国サッカーの最も不安な要因とされる守備ラインはどう補完するつもりか。

「守備ラインというのは特にない。相手の選手がボールを取った瞬間、すべての選手は守備にまわる。MFやストライカーも守備に当たらなければならない」。

△これまで披露した「ヒディンク・サッカー」の特徴といえば。

「選手の一人一人が、何をすべきかを理解し始めているということだ。まだ補完しなければならない点は多いが、選手たちが自らのポジションでどんなプレーをすべきかを把握して、一つのチームとして動き始めたということが大切だと思う」。

△韓国選手の長所と短所を冷静に評価すれば。またヒディンク監督の選手選抜の基準は体格とパワーが中心となるが、アジア人である以上ヨーロッパ人にはかなわないのでは。日本では早くからこのような限界に気づき、パスとテクニックで長けている選手を好んでいるが。

「アジアの選手は体力的に劣っているといわれるが、私は同意できない。そういう考え方が問題だと思う。そのような方向で納得してしまうと実力が伸びない。前向きに考えてこそ更に一歩世界トップレベルに近づくことができる」。

△スペインの名門レアル・マドリッドとオランダ代表チームを率いた経歴があるが、彼らは世界的にも名門として知られている。しかし、韓国チームは彼らに大きく及ばない。現在、韓国チームを指導しながら感じた違いは。

「違う点は多い。オランダやスペインの選手は強靭で、優れたテクニックを持っている。しかし、韓国選手も素晴らしい。私は韓国選手が更に競争力をつけるよう手伝うつもりだ」。

△韓国のサッカーファンは監督に対してW杯での2回戦進出以上の「何か」を期待している。2002年のW杯までに、韓国サッカーの発展に向けて何ができると思っているのか。

「若い選手たちが技術的によい訓練プログラムを見習うことができる点だ。我々のコーチングスタッフは韓国サッカーの発展のために新たなシステムを導入している。それを見習えばよい成果が出ると思う」。

△コンフェデレーション杯で世界最強のフランスに打ち勝てるよう準備するということだが。

「韓国チームは強いチームに会うと弱くなる傾向がある。もう少し前向きにならなければならない。フランスのような強いチームと戦うことを誇りに思ってプレーすればよい結果が出ると確信する」。

△韓国サッカーの発展を阻む最も大きな要因は何か。またその対策は。

「選手たちが最も成長できる18ー23歳に軍隊に入ることだ。イタリア、スペイン、アルゼンチン、ブラジルなどサッカー強国を見てもらいたい。18ー23歳の時、名門クラブで一生懸命プレーしているため、世界的な選手になれるのだ。結局、政策担当者らが問題を解決すべきだ。問題認識にとどまらず、ぜひ解決してほしい」。



梁鍾久 yjongk@donga.com