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海運業界、「低運賃+ウォン安ドル高」で二重の苦しみ

海運業界、「低運賃+ウォン安ドル高」で二重の苦しみ

Posted May. 15, 2001 10:49,   

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韓国の海運各社の主な収入源である北米航路のコンテナ平均運賃が、今年に入って急落し、海運業界に打撃を与えた。さらに「為替レート恐怖症」に悩まされ、営業利益は好調なのに収支は赤字を示す二重の苦しみを抱えている。

15日、海洋水産部と海運業界によると、第1・4半期の北米航路の平均コンテナ運賃はTEU(1TEUは20フィートコンテナ1個)当たり1800ドルまで値下がりした。昨年同期の2125ドルに比べ、15%減となる。これは米国経済が低迷していることから、アジアと北米間の貿易量が減ったのが主な原因だ。

△対策づくりで奔走する海運社=現代(ヒョンデ)商船の関係者は「昨年のコンテナ運賃は2200ドルまで値上がりし、海運業界の景気が史上最高の水準だった」とし、「米国経済の停滞により、北米航路の運賃下落がどこまで値下がりするのか予想がつかず、対策を練っている」と語った。

韓進(ハンジン)海運の関係者は「北米航路の運賃は米国の景気と連動している」とし、「コンテナ運賃の値下がりがこれ以上続くとは思わない」との認識を語った。

△ウォン安で海運業界が赤字=現代商船や韓進海運など大手海運会社は、第1・4半期の売上と営業利益が大幅に増加したにもかかわらず、ウォン安の影響で赤字を被った。現代商船の場合、第1・4半期の営業利益が1557億ウォンとなり、昨年同期に比べ17.2%増えたが、ウォン安ドル高のため純利益は昨年の415億ウォンの黒字から、今年は736億ウォンの大幅な赤字となった。

韓進海運は第1・4半期の売上と営業利益が、それぞれ1兆2156億ウォンと1017億ウォンで、昨年同期に比べ24.5%と340%の急激な増加となった。しかし経常利益と純利益は、それぞれ1429億ウォンと998億ウォンの赤字だった。

海運業界は「いくら営業実績が上がっても、ウォン安のため帳簿上は赤字を記録するという非合理的な現状を改善するには、会計制度を緊急に補完する必要がある」と主張した。



daviskim@donga.com