日本政府に次ぎ民間企業がナノテクノロジーの専門研究体制を整え始めた。「ナノ」は10億分の1を意味する言葉で、最近になって超微細加工技術の専門用語としてよく使われている。血管に挿入する微細ロボット、超小型コンピューターなど応用分野が非常に広く、情報技術(IT)・バイオと並ぶ先端分野だ。経団連は2010年のナノテク関連市場の規模を日本国内だけで27兆円(約270兆ウォン)と見込んでいる。
この分野の研究が最も進んでいる米国は昨年、国家戦略としてナノテクを選定し、今年だけで4億9500万ドルの予算を割り当てた。日本も先月スタートした第2期科学技術基本計画としてナノテクを重点研究分野に指定し、小泉純一郎首相が議長を勤めている総合科学技術会議で関連戦略を練っている。今年、この分野に割り当てられた研究開発予算は518億円規模。
三菱化学は今月、ナノテク研究所を新設して原子・分子の構造解明と合成技術を利用した新素材の開発を開始した。また「東レ」は、50億円をかけててナノテク研究所を設置することにした。2003年春に完成するこの研究所では次世代の医療材料や情報素子など、ナノテクとバイオを融合させる研究が行われる。
旭ガラスもガラスの構造を操作する研究を開始した。富士通は昨年末、日本に研究センターを設けたのに次ぎ、先月はヨーロッパと米国に研究所を開設して新素材と次世代コンピュータなどを研究している。
一方、文部化学省は来年中、ネット上に仮想研究所を新設し、大学や公共研究機関が研究成果を共有し共同研究も進める方針だ。
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