△証券会社の第1・4半期別実績展望値が開示される=LG投資証券会社のキム・ジュヒョン常務は「今月から証券取引所とコスダック市場の主要350銘柄にわたる会社の第2・4半期の実績展望値を発表する計画だ」と明らかにした。大宇(デウ)証券会社のチェ・ヨング企業分析第1チーム長は「年末までに、向こう2年間の年間実績展望値と、今後1年間の4半期別の実績展望情報を投資家に開示するシステムを定着させる計画だ」と語った。
現代(ヒョンデ)証券会社のチョン・テウク取締役は「第3・4半期からは4半期別の展望値を公表できるよう、収益推定モデルを設けている」と話した。この他、一部証券会社も、4半期別の実績展望を公表するための準備作業に着手していることが分かった。これまでは三星(サンスン)証券会社だけが今年第1・4半期の実績展望を発表した経緯がある。
米国証券市場では、韓国のように実績の絶対規模や増加率に因らず、アナリストによる展望値と実際の企業業績間の差によって株価が動く。したがって、過去の実績や未来実績展望が直ちに株価に反映する仕組みになっている。三星証券会社のイ・ナム常務は「アナリストが展望値を出して確定した直前の4半期別実績に基づいて、次の4半期実績を再び予測するシステムが定着すれば、株価に業績が反映され、企業の経営も透明になる」と話した。
△実績を活用した投資要領=現行では実績が急上昇した銘柄を選ぶのが、投資の主流となっている。専門家は、公式発表が出る前に個別企業ごとの業績展望が公開され、短期的な株価反映は充分に行われたと分析している。残った問題はその果実を如何に収穫するかだ。現代証券会社のオ・ソンジン首席研究員は「業績が好調な殆どの銘柄は3月中旬から株価が急上昇した」とし、「実績は上がったが、まだ株価の値動きが少ない銘柄を探すのがポイントだ」と分析した。
長期投資家には、会社ごとの営業利益が投資の物差しとなる。大宇(デウ)証券会社のイ・ヨンウォン研究委員は「当期の利益で特別損益を除外した営業利益の実績を調べて、利益が増加した場合は、営業環境がいかに好転されたか、そしてこのような環境が持続される可能性はあるのか、などをチェックすべきだ」と話した。新韓(シンハン)証券会社のパク・ヒョジン投資戦略チーム長は「昨年第1・4半期は企業収益が過去最高だったため、前年同期や直前の4半期とも照らし合わせてみる必要がある」と述べた。デユリーゼント証券会社のキム・キョンシン理事は「営業利益と当期の利益の差が出る場合、その理由が不可抗力的なものなのかどうかについても調べてみるべきだ」とアドバイスした。
李𨩱容 lcy@donga.com