Go to contents

米上院が「与小野大」に...ブッシュの強硬策に打撃

米上院が「与小野大」に...ブッシュの強硬策に打撃

Posted May. 24, 2001 11:04,   

한국어

米国の共和党と民主党がそれぞれ上院100席を半分ずつ占めている状況で、ジェファーズ議員が共和党を離党することを決め、両党の均衡が崩れることになった。

ジェファーズ議員は、当初23日午後、ワシントンで離党の意思を表明しようとした計画を変更して24日に地域区のバーモント州で発表することにした。

同議員は、離党後に民主党に入党する考えはなく、無所属で活動しながら組織的な票決が必要な場合は民主党と行動を共にするという意思を側近たちに表明したと、伝えられている。

ジェファーズ議員はこれまで教育、環境、堕胎などの争点と関連して、民主党側に同調してきた。

この結果、上院議席は共和49、民主50、無所属1に再編され、与党共和党が少数党に回される「与小野大」現象が出現するようになった。上院で、議員の党籍変更によって多数党が地位を失うことは米議会政治史上、初めてのことだ。

上院は多数党が20の常任委員会の委員長職を独占することになっているため、共和党所属の常任委員長もすべて民主党議員に交代されることになる。

外交委員会の場合、保守性向の強いヘルムス委員長が、進歩性向の強い民主党のバイドン議員に代えられると、ブッシュ政府の外交政策にも少なくない影響が及ぶものと見られている。

米国のマスコミは23日、このような状況を「政治的な地震」に喩え、今後ブッシュ政部が法案の処理や公職者の任命承認、連邦裁判所(最高裁含み)判事の任命などの際、相当な難関にぶつかるものと展望した。

これに先立ってジェファーズ議員は、自分に共和党に残留することを求めたブッシュ大統領とチェニー副大頭領に対して、「ますます保守化していく共和党に残るのは居心地が悪い」という意思を明かしたと伝えられている。

一方、共和、民主両党は多数党の位置を確保するために、相手党の議員のうち中途性向を持つ議員に対して、党籍を変えるよう勧めるなど多数派工作を激しく展開していると、ワシントンポスト紙が23日報道した。80年から現在まで米国で党籍を変えた議員は合わせて15人。このうち14人は民主党から共和党に、1人は共和党から民主党に移籍した。

共和党はミラー(ジョージア)、ブロー(ルイジアナー)、ランドリュー(ルイジアナー)、ネルソン(ネブラスカ)など、4人の民主党議員を相手に集中的な入党説得作業を繰り広げている。

これら民主党議員のうち共和党に入党する可能性が最も高い人物は、ブッシュ政部の減税案とアシクロプト法務長官の承認過程で賛成票を投じたミラー議員。同議員はジェファーズ議員が離党する前から共和党への移籍可能性が囁かれていたが、23日に民主党の重鎮議員たちの説得によって一応党に残留することにした。

その反面、民主党はマッケイン(アリゾナ)、チャッピー(ロードアイランド)議員など、共和党の議員たちを相手に入党説得作業に取り組んでいる。



mickey@donga.com