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「代案学校ガンジー」の過酷な試練

Posted May. 24, 2001 10:55,   

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「ガンジーの友たちよ、先生の日を迎え、胸が痛み恥ずかしく申し訳なくて穴でもあったら隠れてしまいたいけれど、私たちの話を聞いてごらん・・・30になり40になり髪が真っ白になっても自分の夢をあきらめないで欲しい・・・」

いわば「代案学校の嚆矢」と言われている慶尚南道(キョンサンナムド)サンチョン郡シンアン面ウェソン里にあるガンジー学校。この学校の梁熙昌(ヤン・ヒチャン)校長が先日、「先生の日」に行った行事の時、学生に披露したラップの歌詞は、この学校の貧しい現状をうかがわせている。

生徒が学校のホームページに掲げて歌っているラップの歌詞は、ガンジー学校が直面している危機を一緒に克服して行こうという教師と生徒たちの誓いでもある。

ガンジー学校は、開校以来、最も過酷な試練に晒されている。

慶尚南道教育庁が「指示事項の不履行」を理由に、今年の新学期から予算支援を全面中断した上に、理事長が司法当局に告発される問題が解決していないからだ。

昨年までこの学校に支援されていた予算(財政欠陥補助金)は、毎月2600万ウォン余り。学校側は、教育庁からの支援が中断してこれまでの3ヵ月間、借金などで辛うじてやりくりしている。今月中に支援が再開されない場合、事実上学校の運営は不可能になる。

道教育庁は、昨年の監査で、学校側が高校過程に支援された財政を、認可されていない中学校過程の運営に使用した事実を摘発した。しかし学校側が是正要求に応じなかったため、中学校過程の解散を指示し、引いては支援を中断してガンジー学校法人の理事長を告発したのだ。

しかし教師たちは、「学びの場に訪れてきた生徒を放っておく訳にはいかない」と確固たる態度を示している。この地域の市民団体もこれに加勢した。

20余りの慶尚南道地域の市民団体で構成された「ガンジー学校を守る市民の集い」は、最近声明を出し、財政支援の即刻再開と「特性化中学校」の設立が可能になるよう教育法を補完すべきだと要求した。

「教育の多様性と国民教育基本権確保のための対策委員会」も「数年間何の問題もなく運営されてきた学校への財政支援を中断し、告発までしたのは、『代案のない』教育行政の横暴だ」と言い、「公立代案中学校の設立が検討されている現時点で、ガンジー学校の中学過程をなくすのは、時代錯誤的な措置」だと主張した。

道教育庁は先月、学校関係者と会って「ガンジー学校の中学過程認可は、現行法上困難があるが、予算支援問題は検討してみる」と言い、事態収拾の糸口が見つかったかのように見えた。

しかし、道教育庁は24日、「告発によって財団理事長と学校長が検察により不拘束起訴された状態なので、支援再開の是非を論議する時期ではない」と強硬な態度に一変した。

△ガンジー学校=97年3月「ガンジー青少年学校」として開校した。「全人的な人間」、「共同体的な人間」、「自然と調和された人間」の養成を目標として自立心を育む教育を目標としている。教師30名余りに生徒数は120名。中学と高校過程を統合運営している。高校過程は、97年12月「特性化高校」として認可を得たが、中学過程はまだ認可を得ていない。



姜正勳 manman@donga.com