事業継続の問題で議論を呼んだセマングム干拓事業が、工事中断から2年ぶりに再開される。政府は25日、政府中央庁舎で李漢東(イ・ハンドン)首相主宰で関係省庁長官らが出席した中で「水管理政策調整委員会」を開き、防潮堤は完成するものの、東津(トンジン)水域を先行して開発し、萬頃(マンギョン)水域に対しては、水質が目標水準に到達したとの評価が出るまで開発を留保する「セマングム事業の順次開発案」を最終確定した。
羅承布(ナ・スンポ)国務調整室長は、会議後「これ以上の議論を繰り返す場合、不要な葛藤と不信が増幅し、世論が分裂することによって国民の負担が加重する結果をもたらす恐れがある。その間の議論を土台に合理的な決定を下すことで消耗的な論争を終結させるべき時期にきた」として、決定の背景を説明した。これを受けてセマングム事業には、2011年から2兆388億ウォンの予算が追加で投入されることになり、事業費は計3兆1737億ウォンに膨らんだ。
農林部は「防潮堤は2004年までに完成し、水質汚染の恐れが少ない東津水域は2008年まで干拓を完了する一方、萬頃水域に対しては水質改善対策を着実に履行し、2011年頃までに干拓を完了する計画だ」とし、「年間14万トンのコメ生産と10億トン相当の農業用水資源の確保などの効果が期待できる」と明らかにした。
政府は、萬頃江と東津江の水質改善のため、2011年まで約1兆1000億ウォンを、センマングム湖の内部の水質改善のための人工湿地や錦江(クムガン)水の流入水路、環排水路の設置などに2257億ウォンを投入する計画だ。
全羅北道(チョルラブクト)の道民たちは、これに対して「遅れ馳せながら幸いなことだ」と歓迎した。全北愛郷運動本部など49の社会団体で構成された「汎道民センマングム持続推進協議会」の房永善(パン・ヨンソン、69)幹事は、「全北道民の結集した力を意志を、政府や政界が受け入れた結果と受け止める」と語った。
しかし、環境団体と宗教団体は「政府の決定は無効だ」として強く反発している。
水管理政策調整委員会より先に、この日の午前中に開かれた水管理民間委員会では、賛否両論が平行線のまま対立した。民間委員会に参加した環境運動連合の崔冽(チェ・ヨル)事務総長と緑の連合の林三鎮(イム・サムジン)事務局長は、「17名の委員のうちの8名が工事中断を主張し、5名だけが事業継続に賛成意見を出した」と言い、「市民団体と宗教団体の代表らが話し合って阻止闘争に乗り出すとともに、政府とのいかなる形態の対話と協力も拒否する」と宣言した。
鄭用𨛗 yongari@donga.com