与党民主党の初当選議員6人が24日、安東洙(アン・ドンス)前法務部長官を推薦した関係者の問責を求める声明を発表したことに続き、25日には「正しい政治の会」所属の千正培(チョン・ジョンベ)、辛基南(シン・ギナム、以上再選)、宋永吉(ソン・ヨンギル、初当選)議員が政府与党の首脳部に対し抜本的な改革を求める声明を出し、波紋を広げている。
議員たちは声明で「今回の法務部長官人事騒ぎは、政府与党の首脳部の力量の限界を表わした一例に過ぎない」と語り、抜本的な改革を求めた。
また「画期的な国政改革の推進だけが危機克服の唯一な道であり、国政改革は青瓦台(チョンワデ、大統領府)秘書室を含め政府と党首脳部の力量の限界を認めることから始まる」と述べた。
議員らは、特に「政府与党の要職には、能力と姿勢に欠陥のある一部の人物たちが陣取って堅固な勢力を構築しているのみならず、非公式ラインが過度な影響力を振るって国政の効率的な遂行を妨げている」と主張した。
「正しい政治の会」所属の鄭東泳(チョン・ドンヨン)最高委員は、このような動きに参加するかどうかを決めかねず悩んでおり、金民錫(キム・ミンソク)と丁世均(チョン・セギュン)議員は集団行動に対して慎重な立場を堅持しているものと見られる。
青瓦台の韓光玉(ハン・グァンオク)秘書室長と南宮鎭(ナムグン・ジン)政務首席、民主党の韓和甲(ハン・ファガプ)最高委員と朴尚奎(パク・サンギュ)事務総長など青瓦台と与党の指導部は、前日に続き25日にも電話による接触などを通じて初・再選議員たちの集団行動を自制するよう説得に乗り出した。
民主党は31日、所属議員全員が出席するワークショップを開き、国政と党運営の改革方策を論議する予定だ。また金大中(キム・デジュン)大統領は、来月初めに青瓦台で民主党議員たちと会同し党内の意見を聞き入れるための席を設ける方法を検討しているという。
初当選議員6人の党職辞退と関連して、南首席は「党に対する衷情からの意思を表明したもので、それで済んだ話だ」と述べ、辞表を受理する考えがないことを明らかにした。
文哲 fullmoon@donga.com