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「本当の自分」を探して旅立つ短い「出家」

「本当の自分」を探して旅立つ短い「出家」

Posted May. 31, 2001 09:31,   

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「短い出家、長い悟り」。

山寺の朝を迎える木鐸の音、全身汗まみれになって捧げる百八の拝(仏参)、唐辛子の粉までも一切残さず食べ尽くすバルウ(木の食器)供養、悟りを得るために竹の箒で叩かれながら行う参禅修行・・・。

数年、いや、数十年に渡る修行者の奥深さを一日や二日の修行で感じることは不可能だと思うが、夏のバカンスも差置いて「本当の自分」を探すために山寺を訪れる人々が毎年増えている。

慶尚南道梁山(キョンサンナムド・ヤンサン)の通度寺(トンドサ)、慶尚南道陜川(ハプチョン)の海印寺(ヘインサ)、全羅南道順天(ジョンラナムド・スンチョン)の松広寺(ソングァンサ)など、いわゆる「三宝寺院」をはじめ全国の主な山寺が、こぞって夏期修練会日程を確定し、参加の申込みを受付けている。曹溪宗(チョゲジョん)の布教院では、既に修練情報センター(02-730-0108)まで設置し、情報を提供している。

今年の夏の山寺修練会は、海印寺が26日、スタートを切る。海印寺、松広寺、通度寺 等の三宝寺院の夏期修練会は、毎年申込者の半数しか修練会に参加出来ないくらい一般の人々に人気が高い。これらのお寺の場合、今月1日から受付けが始まる。希望した期間に希望したお寺を訪れるためには、有名なリゾート地の宿泊施設を予約するように前もって登録をしなければならない。

海印寺は、7月24—28日の4泊5日間、全羅南道海南(ヘナム)の大ドゥン寺(デドゥンサ)は、8月8—14日の6泊7日間、修練経験がある人のための修練会を別途に開く。釜山(プサン)の梵魚寺(ボモサ)は、8月8—11日間、仏教大学出身者のための修練会を開催する。修練の経験がある場合、深い参禅の修行が出来るように配慮したのだ。

多くのお寺は、一般人のための修練会の外にも、小・中・高校生のための修練会を一緒に開く。特に、京畿道華城郡(キョンギド・ファソングン)の竜珠寺(ヨンジュサ)の場合、7月26—28日の2泊3日間、家族単位で参加出来る修練会も開催する。

まだ具体的な計画は出ていないが、それぞれのお寺の特徴を活かした特化された修練会を準備している所も多い。全羅南道宝城郡(ボソングン)の大源寺(デウォンサ)は南方仏教のウィパサや修行を、大邱(テグ)の把溪寺(パゲサ)は胎教につながる参禅修行、慶尚北道慶州(キョンサンブクトド・キョンジュ)のゴルグル寺は禅武道の修練プログラムを準備している。

修練会の一日の日課は、お寺によって少しずつ異なるが、大きな差はない。海印寺の場合、明け方の3時起床、夜11時就寝を原則とし、早朝の礼仏(仏参り)の後、参禅、朝の供養の後講義及び参禅、お昼の供養の後散歩及び参禅、夕方の供養の後の反省の時間、となっている。

長時間の座禅などは初心者には肉体的な苦痛となる可能性がある。実際、通度寺、海印寺、松広寺など、道場が広く規律が厳しいお寺の修練会では、山寺でのんびり休むために訪れては、厳しさに負けて途中で抜け出していく人も多い。従って、お寺修練プログラムが自分のレベルに合うのかよく考えて選択しなければならない。



宋平仁 pisong@donga.com