Go to contents

[人物]伝統韓紙の優秀性PRに努める

Posted June. 01, 2001 18:36,   

한국어

「改良韓紙を伝統韓紙だと主張する人が増えていますが、本物の伝統韓紙は何で、その作り方をどんなものかをきちんと見てもらいたいと思います」。

20日、フィンランドのヘルシンキー工科大学で製紙学科の教授と学生たちを対象に、伝統韓紙を作る試演会を行う柳運永(リュ・ウンヨン、69、松潭韓紙)社長は最近胸がわくわくしている。国内のいくつかの大学で伝統韓紙の作り方についての講義を行ったことはあるが、外国大学の招待で海外に出かけて作り方について講義するのは今回が初めてだ。

試演会は、竜仁松潭(ヨンイン・ソンダム)大学の伝統韓紙研究所長である閔春基(ミンチュンギ、38)教授が伝統韓紙の優秀性を科学的に説明する特別講義の形で行われる。

「伝統韓紙は楮の木を蒸す時に苛性ソーダを使わず、また日差しにのみ依存して漂白するなど一切化学薬品を使わないため、環境汚染がなく自然そのままの色を出すのが特徴です」。

柳社長は19歳の時、韓紙工場に入社してから生涯をほとんど韓紙とともに送ってきた。一時大学の職員として勤めたり、改良韓紙作りを手がけたこともあるが、79年から22年間伝統韓紙を作っている。去年、竜仁松潭大学の崔永哲(チェ・ヨンチョル)理事長の支援を受け、大学内の産学協同企業である「松潭韓紙」を設立し、伝統韓紙の命脈を維持している柳社長は、「世界では唯一1000年間持つ紙の伝統韓紙を活用して、学校の卒業証書や政府と企業の人事辞令状を作るなど、社会的な関心と支援が必ず必要だ」と強調した。



成河雲 hawoon@donga.com