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北朝鮮商船3隻が韓国領海を侵犯

Posted June. 03, 2001 12:48,   

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朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の商船3隻が2日、韓国側の領海を一方的に侵犯し済州(チェジュ)海峡を通って航海していたが、3日午後韓国西海(ソヘ)と南海(ナムヘ)の公海上に完全に出て行った。

合同参謀本部(合参)によると、2日午前と午後にわたって清津(チョンジン)第2号(1万3000トン級)とヨングンボン号(6700トン級)、白馬江(ベクマガン)号(2700トン級)の北朝鮮商船3隻が韓国東海(ドンヘ)と西海の公海上を航海していたが、それぞれ韓国側の南海岸領海を侵犯し済州海峡を通過した。

このうち、ヨングンボン号は2日午後8時50分ごろ黒山島(フクサンド)西南方57キロの地点から西海公海上に、白馬江号は3日午前8時40分ごろ釜山(ブサン)近海にある朝島(チョド)南方の公海上に、清津第2号は済州道と楸子島(チュジャド)の間の海上を経由して午後3時ごろ西海の公海上に、それぞれ出て行った。

北朝鮮船舶が同海峡を無断で通過したのは今回が初めて。軍当局は、北朝鮮が韓国と国際社会に対し「無害通航権」を認めさせる意図から、こうした行為を行なったものと見て対応策作りに乗り出した。

韓国海軍は、北朝鮮船舶の領海侵犯を受けて、P3C哨戒機と哨戒艦・警備艦などを緊急出動させ監視活動を繰り広げる一方、これら船舶を公海上に誘導したと、合参は説明した。

これら非武装状態の船舶には、各々におよそ30—40人の船員らが搭乗しており、清津第2号と白馬江号はそれぞれコメと塩を載せていたものと伝えられた。

これらの船舶が通過した済州海峡は国際法上、沿岸国に害を及ぼさない範囲内で領海を通過できる「無害通航権」が保障された水域で、軍艦を除いた外国籍商船は事前通知なしで同海峡を通過できる。

しかし、軍当局は軍作戦規定に基づいて北朝鮮船舶の同海峡通過を禁止しており、北朝鮮船舶が同海峡に接近する場合は、国連軍司令部の交戦規則に基づき即時公海上に退去させるようにしている。

合参関係者は、「北朝鮮船舶は韓国海軍との無線通信の際『上部の指示に従って済州海峡を通過したい』と通告していた」と明らかにした。

国防部は2日午前2時35分ごろ、国連司令部秘書室長であるグレーサー米陸軍大佐名義の抗議書簡を朝鮮人民軍の板門店(パンムンジョム)代表部に伝え、厳重な抗議と共に再発の防止を求めた。



李哲熙 klimt@donga.com