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韓国サッカーの中盤を担う宋鍾国と朴智星

韓国サッカーの中盤を担う宋鍾国と朴智星

Posted June. 03, 2001 12:50,   

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宋鍾国(ソン・ジョングク、22、釜山アイコンス)選手と朴智星(パク・チソン、20、京都パープルサンガ)選手。いずれも最近、彗星のごとく浮上した「ヒディンク師団の新星」だ。

彼らはひたすら自分に与えられた任務を忠実に全うする、代表チームにとってはなくてはならない存在として位置づけられており、ヒディンク監督からも厚く信頼されている。ヒディンク監督が常日頃強調する、強い精神力と誠実なプレイをする選手がまさにこの二人。

1日、2001コンフェデレーションズカップの韓国とメキシコ戦を観戦していた許丁茂(ホ・ジョンム)KBS解説委員は試合が終わった後、「宋鍾国と朴智星、柳想鉄(ユ・サンチョル)、崔成勇(チェ・ソンヨン)選手のMF陣のプレーが最高だったので、勝利できた。なかでも宋鍾国と朴智星のプレーは際立っていた」と分析した。

実際、この日、黄善洪(ファン・ソンホン)と金度勲(キム・ドフン)選手らストライカーが自由に攻められたのは、宋鍾国のサポートがしっかりしていたからだ。4バックの右サイドを担った宋は、メキシコが攻めてくると果敢なタックルと屈強なディフェンスで攻撃の流れを遮断し、ボールを奪ってはすぐMFにボールを渡した。攻撃においても、奪取したボールを中央にいるMFの朴智星につないだと思えば、自らMFに加わり再びボールを受け取って中央の攻撃ラインにあげる。

宋鍾国は、優れた実力にに比べて名が知られていない方だ。チャンスが回ってくる毎に負傷するなど、幸運の女神から見放されていた。宋のポジションはMF。94年、ソウル培材(ベジェ)高校に通っていたときには、大統領杯全国サッカー大会で優勝し、母校をサッカー名門校に仕立て上げた。18歳未満ユース代表にも選ばれた。その後、延世(ヨンセ)大学に進学したが、いつも足首の怪我に悩まされ、ベンチに下がっている時間が多かった。

去年、代表チームの許丁茂監督(当時)の目に留まり、オリンピック代表チームに選ばれたものの、代表チームが作られる直前に、またもや足や足首をケガしチャンスをものにできなかった。

宋鍾国が何とか以前の実力を取り戻したのは、負傷を克服しはじめた去年末頃から。代表チームに合流し、今年2月にはドゥバイ4カ国親善大会のアラブ首長国連盟との対戦で、同点ゴールを決め再びスターの座を獲得した。

一方、代表チームの末子の朴智星は、まだ顔にニキビが残っている童顔だが、グラウンドの上では獲物を狙う猛獣のように走り回る。

1日の試合でも、攻守ともに守備と攻撃手の橋渡しの役目を果たし、攻撃のリズムを作りあげた。

朴智星は、MFから最前線まで進入して攻撃チャンスを作る一方、相手の攻撃が始まると、すぐに守備的MFに転身、メキシコの攻撃を封じた。

朴智星のトレードマークは誠実さだ。いつもウエートトレーニング、体力管理に励む。ヒディンク監督は「フィジカルと精神力では朴が一番」だと、公言するほどだ。

最年少にもかかわらず、ヒディンク師団のMFに定着できたのは、攻守ともに90分間をフルに走りぬいた後も、全く疲れない強力なスタミナがあるからだ。



yjongk@donga.com