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イラク、石油輸出を停止

Posted June. 04, 2001 11:21,   

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イラクが4日午前から石油の輸出を中断し、国際市場の石油需給に大きな波紋が広がるものとみられる。

AFP通信は、イラク石油省の消息筋の話として「イラクが4日午前8時(現地時間)から石油輸出を停止する」と報道した。

このため、この日のアジア原油先物市場での7月引き渡し分軽油価格が先週の終値より、1バレル44セント値上がりした28.37ドルで取り引きされるなど、イラクの輸出停止決定に敏感に反応した。

これに先立って、イラクのラシド石油相は、「国連の安全保障理事会が『食糧—石油交換プログラム』による石油輸出承認期間を6ヵ月から1ヵ月に短縮した決定を受け入れられないため、4日から最低でも1ヵ月間は石油輸出を停止する」と脅していた。しかし、イラクはトルコとヨルダンへの陸路を通じた石油供給は続けると明らかにした。

一方、石油輸出国機構(OPEC)は5日から2日間、オーストリアのウィーンで総会を開き、イラクの石油輸出停止による影響を分析し、石油価格の急騰を防ぐための産油量の増産など、対応策を論議するものとみられる。

OPEC加盟各国は、総会に先立って増産には踏み切らないことで意見が歩み寄っていたが、イラクの輸出停止措置を受けて、増産に合意する可能性も排除できなくなった。OPEC議長のケリル・アルジェリア石油相は3日、「イラクが輸出停止を決定する場合、OPECは国際市場の需給バランスを保つためにも増産するだろう」を明らかにした。石油専門家らは、増産の基準になるOPECの基準石油価格が、現状の26ドル前後を維持しているため、加盟各国が国際価格が不安定な動きを示すまで推移を見極める可能性もあるとした。OPECは、基準石油価格が10日連続28ドルを上回る場合、産油量を増産するという石油価格バンド制を試行中。

しかし、イラクは安保理の決定が原案通りに処理されない限り、輸出を再開しない考えを明らかにしており、輸出停止が続く場合、石油価格の上昇は必死だ。イラクは世界石油市場の5%に当たる、1日220万バレルの石油を生産してきた。OPECは、3月から産油量を4%減らし、1日2420バレルを供給している。



李鍾鎡 taylor55@donga.com